JR東日本八王子支社は2017年3月4日に実施するダイヤ改正について発表した。中央快速線は平日夜を中心に種別変更や列車間隔の調整を行い、利便性向上と混雑緩和を図る。甲府エリアの中央本線も編成両数の変更、運転本数の見直しなどを行う。

中央快速線は平日夜間を中心にダイヤ改正を行う

中央快速線はダイヤ改正で平日夜間の列車を見直す。21時台の下り快速1本を通勤快速に種別変更し、東京駅21時34分発・新宿駅21時49分発・高尾駅22時37分着で運転。通勤快速は中野~立川間で途中の荻窪駅、吉祥寺駅、三鷹駅、国分寺駅のみ停車する。

新宿駅では平日23時台の下り特別快速・快速の列車間隔に開きがあり、現在は23時6分に中央特快が発車した後、次の快速(「中央ライナー」は除く)まで10分待つ必要があった。これを解消するため、現在は22時台に新宿駅を発車する列車1本を23時台にシフトし、東京駅22時53分発・新宿駅23時8分発・高尾駅0時6分着の快速を設定して混雑緩和を図る。平日深夜に新宿駅始発で運転される中央特快2本(新宿駅23時29分発・0時11分発、高尾行)はダイヤ改正後、ともに東京駅始発に変更され、中野駅にも停車する。

中央・総武線各駅停車は深夜と早朝の終着駅・始発駅が一部変更される。深夜の武蔵小金井行のうち、平日23時台に武蔵小金井駅に到着する列車1本が三鷹駅止まり、土休日22時台に武蔵小金井駅に到着する列車1本が中野駅止まりに。平日深夜の三鷹行も、23時台に三鷹駅に到着する列車のうち1本が中野駅止まりとなる。朝は6時台に武蔵小金井駅を始発駅とする列車のうち1本が三鷹駅始発に変更される。

甲府エリアの中央本線、夕方の列車が6両編成に - 日中の列車見直しも

高尾駅以西の中央本線では、夕方の帰宅時間帯を中心に列車を見直す。高尾駅では平日・土休日18時台の下り大月方面の列車間隔を調整し、現在の同駅18時30分発の列車(立川発甲府行)から19時1分発の列車(東京発大月行)まで31分空く状況を改善して、おおむね15分間隔で普通列車が発車するダイヤとする。

甲府エリアではダイヤ改正後、甲府駅を16時48分に発車(土休日は甲府駅16時51分発)する小淵沢行の下り普通列車、小淵沢駅17時34分発・甲府駅18時22分発・塩山駅18時43分着の上り普通列車、19時台の塩山発甲府行の下り普通列車の計3本が現在の3両編成から6両編成に増やされ、夕方の帰宅時間帯の混雑緩和が図られる。

高尾駅以西の中央本線では、日中時間帯の列車が一部削減される

中央本線の特急列車はダイヤ改正後、上野原駅・長坂駅が全列車通過となる

日中時間帯の列車は運転本数が見直され、大月~塩山間で上下各1本、甲府~小淵沢間で上下各1本を削減。現行の甲府駅10時39分発の列車(高尾行。大月~高尾間は河口湖発の列車と併結運転)も甲府~大月間が運転取りやめとなる。午後の時間帯には、新たに甲府駅14時56分発・大月駅15時56分着の列車が設定される。

中央本線では特急列車の停車駅も見直され、これまで特急「かいじ」の一部列車が停車していた上野原駅、特急「あずさ」の一部列車が停車していた長坂駅について、ダイヤ改正後は「全ての特急列車が通過となります」(八王子支社)とのこと。