霧島酒造は今年、創業100周年を迎えた。
2002年頃から「黒霧島」の売れ行きの伸びとともに、業績も拡大。本格焼酎メーカーの売上高ランキング(帝国データバンク調べ)での順位を、2003年の8位から2008年の2位まで毎年上げ続けた。2012年にはついに1位となり、続いて2013年、2014年、2015年と4年連続で首位を獲得した。売上高は2015年3月期に650億7,234万円となり、過去最高を更新している。
同社の江夏拓三 代表取締役専務に話を聞いた。
1996年に先代である二代目 江夏順吉社長が亡くなった後、他社が次々とよい商品を開発していった。「忸じたる想い」であったと同時に、「創造開発型企業を目指す」と決めたという。
そして1998年、「黒霧島」が生まれた。「人間、危機に陥りますとこういうことを考えつくんです。大変な状況にならないと人間は生まれ変わらない。大変だからこそ何かを生み出そうとする力が中から湧き出してくる」(江夏専務)。
続いて2015年、「白霧島」を全国発売。売り上げをさらに押し上げている。