食事としてお菓子を食べるリスクとは?

若者を中心に、お菓子を食事代わりにしている人も多いのではないだろうか。お菓子は手軽においしく食べられる一方で、十分な栄養素も満腹感も得られない。太るだけでなく、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まるという心配もある。

そこで今回は、内科・糖尿病内分泌内科の山本祐歌医師に、食事代わりにお菓子を食べることの体へのリスクや、正しいダイエット法についてお聞きした。参考にしてみよう。

――食事代わりにお菓子を食べることの体に及ぼすリスクを教えてください。

3度の食事よりおやつが好き、食事代わりにスイーツを食べたいという患者さんは、実際にいます。例えば、皆さんも大好きなメロンパン1個のカロリーは400kcalほどで、これだけで朝食なら1食分のカロリーに相当します。「食事と同じカロリーなら、菓子パン1個で朝食を済ませて何がいけないの? 」と思われるかもしれません。

お菓子やスイーツの主な栄養素は、糖質と油。それ以外の体に必要な栄養素(食物繊維やビタミン、ミネラルなど)を多く含んでいません。食物繊維には、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする働きがあります。お菓子やスイーツには食物繊維が含まれないため、血糖値が急激に上がってしまいます。

血糖値を急激に上げる食事を続けると、血糖値を下げようとするホルモンである「インスリン」の分泌が過剰となります。インスリンは血糖値を下げるだけではなく、余分な糖分を脂肪として蓄積する作用もあります。インスリンの過剰分泌が続くと、余分な糖分が脂肪として蓄積し体重が増えてしまうだけではありません。最終的に、インスリンの工場である膵臓(すいぞう)が疲れ果ててしまい、インスリンの分泌が低下して血糖値が下がらなくなり、糖尿病を発症してしまいます。

食事の基本は主食(米、パンなど)、主菜(おかず)、副菜(サラダなど)をバランスよく摂取することです。まず、サラダなどの野菜(食物繊維)から食べれば、食後の急激な血糖上昇を防げます。食後の血糖値を急激に上げないこと、つまりはインスリンの過剰分泌を抑えて膵臓にやさしい食事を心がけることで、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防になります。

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