時間旅行気分の散策と「泉源」を楽しむ

湯につかって疲れを癒やしたら、温泉街の散策に出掛けよう。風情ある細い坂道をゆっくり歩いていると、土産店や飲食店に混じって、伝統工芸である有馬筆や竹細工の店も見つかる。懐かしさを感じる町並みを行くと、タイムトリップしたかのような感覚を味わえる。

レトロな郵便ポストのある風景。古きよき日本を感じる

町のあちこちには、温泉の源である「泉源」が点在。大量の湯気を上げる「天神泉源」など、迫力ある光景が見られる。これらの泉源は、有馬の人々が大切に守ってきたこの町の財産だ。

有馬天神社の境内にある「天神泉源」。地下185mから金泉をくみ上げている

中でも、タンサン坂を上りつめたところにある「炭酸泉源公園」には、有馬温泉のお土産として知られる「炭酸せんべい」の材料にもなっている「炭酸泉」の泉源がある。炭酸泉は18℃前後と温かくはないが、泉質が良く飲用も可能だ。

炭酸泉源公園内では、蛇口から炭酸水を飲むことができる

食べ歩きはおやつがオススメ

温泉巡りを楽しんだら、もうひとつの旅の楽しみ・食べ歩きといこう。有馬温泉はグルメも充実しており、おやつにも事欠かない。中でも目を引くのは、三ツ森 和菓子工房ありま店の「酒まんじゅう」(80円)など、蒸したてを販売している酒まんじゅうだ。上品な甘さとほのかな酒の香りが何とも言えない。

三ツ森 和菓子工房ありま店の「酒まんじゅう」(80円)

ニューフェースのおやつとしては、豆乳を使った「大判焼き」がある。豆乳の入ったほのかに甘い生地の中に、あんや具などを入れて焼き上げる。バリエーションは、「つぶあん」「こしあん」のほか、「シナモンりんご」「すぃーとぽてと」「一粒栗こしあん」といった変わり種もそろえた全5種類。この大判焼きを販売する「まめ清」はもともとは豆腐店だったが、リニューアルして大判焼き(150円~)のお店になったとか。

「まめ清」の大判焼き(150円~)。イートインスペースもあり