「携行品損害補償」は保険金額を要チェック!

海外で日本との違いを感じるのが盗難被害の多さです。ショッピング帰りで手がふさがった観光客を狙ったスリや窃盗団がいるのは有名な話ですが、最近ではスマートフォンを盗まれる事件が多発しています。

カメラにもナビにもなるスマートフォンは、すぐに取り出せるよう、服のポケットに入れている人が多いため、スリにとっては格好の窃盗アイテムです。スマートフォンで撮った写真を見ながら歩いている際、すれ違いざまにパッと手からとられることも珍しくありません。

こんなときは「携行品損害補償」で対応できますが、保険選びの際には保険金を確認しておきましょう。一般的には「持ち物1つあたり10万円限度、保険期間(旅行期間)を通じて30万円が限度」とされている保険が多いです。ただ、中には保険期間を通じて10万~20万円と低めのものも。

盗まれたり、壊れて困ったりする物がなければ、高い保険をかける必要はありません。それでも、自分の携行品と行き先の治安情勢によってはしっかり備えておきたいですね。ただし、「携行品損害補償を充実させよう」と、2つの保険に加入しても保険金は重複して払われないことには注意してください。

さらに、「いつ」「どこで」テロなどの不測の事態に遭うか分からないリスクが増えている昨今。直接の被害はなくても、空港閉鎖や飛行機のキャンセルなどで、余儀なく帰国が遅延する可能性もあります。

渡航先によっては、「テロ等対応費用補償特約」の有無も保険選びの基準になり得るでしょう。これは帰国遅延に伴う交通費や宿泊費、国際電話料などが保険金額の範囲内で保障されるというもの。外務省の海外安全情報などを見ながら検討してください。

※写真と本文は関係ありません

筆者プロフィール: 武田明日香(たけだ あすか)

エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル! 」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「web R25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)。