ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』(3月12日公開)で、主人公の恐竜アーロが誕生するシーンを捉えた本編映像が、このほど公開された。

おびえた表情のベビー・アーロ

本作では、恐竜たちが絶滅せずに進化を続け、文明と言葉を持つようになった地球を舞台に、恐竜3姉弟の末っ子アーロと怖いもの知らずの少年スポットの友情と冒険を描かれる。

映像は、たまごから子どもがかえるのを今か今かと見つめるパパとママの描写から始まる。アーロの兄と姉が誕生したところで、残るたまごは1つ。そのたまごは他2つに比べるととても大きく、パパも「きっと大きな子だぞ」と期待を寄せるが、中にいたのは、たまごの大きさに反して、すごく小さな赤ちゃん恐竜だった。おびえるように震えて殻にへばりつく子に、パパは「はじめましてアーロ。出ておいで」と優しく声をかける。元気に走り回る兄と姉とは対照的に、よちよち歩きですぐに転んでしまうアーロは、家の外に出ると、どこまでも続く広い世界と大自然を見て座り込んでしまう。

『モンスターズ・ユニバーシティ』のベビー・マイクや『Mr.インクレディブル』のジャック・ジャックをはじめ、これまでピクサー作品に登場してきた赤ちゃんキャラクターたちは、そのかわいらしいルックスなどから話題を呼んできた。転びながらも立ち上がり、よちよち歩きで進んでいくベビー・アーロも、守ってあげたくなるような赤ちゃんだ。

アーロの怖がりという設定は、メガホンを取るピーター・ソーン監督の実体験を基にしている。ソーン監督は「僕は子供の頃からいつも何かを恐れていた」と明言。続けて、「子供の頃、友達に絵を見せることすら怖かったし、大人になっても人生のいろんな局面で、怖さゆえにちゅうちょすることばかりだった」とも振り返る。

しかし、本作の製作途中で2人の子を持つ父となり、親としての子供へ向ける"愛"を自身が持っていることに気付き、怖くても愛があれば乗り越えられることを実感。ソーン監督は「父となることに不安や怖さもあった」と吐露しつつ、「妻や子供のことを愛しているからそれを乗り越えることができた。アーロもさまざまな不安や恐怖と直面するけれど、スポットからの愛や、家族への愛があるから、それに立ち向かえるんだ」と力説している。


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