JR四国は15日、新型特急電車8600系と「予讃線8000系アンパンマン列車」の車両展示会について発表した。ともに3月26日のダイヤ改正でデビューし、岡山・高松~松山間の特急「しおかぜ」「いしづち」などに使用される。

新型特急電車8600系。3両編成の量産車に半室グリーン車も連結(JR四国提供)

8600系は2014年6月に量産先行車がデビューし、現在は特急「いしづち103・104号」で活躍中。今春のダイヤ改正で新たに半室グリーン車を連結した編成が投入され、これまでの特急「いしづち」1往復(高松~松山間)に加え、予讃線内で併結運転を行う特急「しおかぜ」「いしづち」4往復(岡山・高松~松山間)も8600系が使用され、初めて本州への乗入れを果たす。特急「しおかぜ」「いしづち」はすべて電車での運転となる。

新たな編成のデビューに先立ち、3月12日に岡山駅5番のりばで一般向けの車両展示会を実施する。500名限定(受付順)で、受付は13時から岡山駅前広場(東口)にて行う。受付で配布される「記念入場整理券」で入場し、8600系の車内を見学できる。予定見学時間は同日14~15時の予定。グループに分けての見学となるため、時間に制約があるとのこと。

「予讃線8000系アンパンマン列車」は特急形電車8000系8両編成を使用し、外装は「虹の架け橋」をコンセプトにデザイン。アンパンマンなどおなじみのキャラクターも内外装に配した。1号車「アンパンマンシート」(指定席)車内は虹を取り込んだカラフルな空間となり、5色のストライプのシートで記念撮影も可能。その他の一般車両も、天井部分に「五色の虹」やキャラクターをデザインしている。

同車両の改修工事は間もなく完了するとのこと。3月26日の営業運転開始に先立ち、3月5日14時から岡山駅5番のりば、3月6日13時30分から高松駅9番のりば、3月12日11時30分から松山駅3番のりばにて、一般向けの車両展示会が実施される。3駅とも見学時間は1時間を予定しており、受付で配布される「入場整理券」で入場可能。岡山駅での車両展示会は500名限定(受付順)で、250名ずつ2グループに分かれての案内となる。

3月26日には、「予讃線8000系アンパンマン列車」を使用する岡山駅11時35分発の特急「しおかぜ9号」の発車に合わせ、同駅8番ホームにて出発式を開催する。8600系の新たな編成は、松山駅9時15分発の特急「しおかぜ12号」「いしづち12号」で営業運転を開始し、「しおかぜ12号」は12時10分に岡山駅に到着。同駅12時35分発の特急「しおかぜ11号」(予讃線内で特急「いしづち11号」と併結運転)も8600系で運転される。