お酒にはアテがつきものだ。日本酒には酒盗、ビールには枝豆。では赤ワインや白ワイン、スパークリングワインには……生ハムではないだろうか。今回は、ただワインを引き立てるだけじゃなく、生ハムを主役として楽しめる大阪の店を3軒紹介しよう。今回はその1軒目。

「ハモネリア ベジョータ ギョクロ」の生ハム「ベジョータギョクロ」(Sサイズ1,620円)にはピコスもおともに

本場・スペインでも貴重なベジョータ

紹介するのは、大阪キタの玄関口「大阪駅」ターミナルにあるルクア1100(イーレ)地下2階にある「ハモネリア ベジョータ ギョクロ」。ここで味わえるのは大阪でもおそらくここだけが提供しているであろう、本場スペインでもなかなか口にできない最高級のベジョータだ。ベジョータとは、ドングリのみを食べて育ったイベリコ豚で作られた生ハムのこと。

「ハモネリア ベジョータ ギョクロ」では、世界的に有名なイベリコ豚ベジョータを専門に扱うスペインの生産会社、コンソルシオ・デ・ハブーゴが作りだすベジョータの中でも、最高ランクのものだけを優先的に買い付けて提供している。「当店のベジョータは、当店と系列店以外では味わえない最高級品。濃厚なコクと旨みを楽しんでください」と店長。

「ハモネリア ベジョータ ギョクロ」だから提供できる生ハムが待っている

熟成された肉のコクが口いっぱいに

「ベジョータギョクロ」(Sサイズ1,620円)はSサイズでもボリュームたっぷり。口に運ぼうと手でつまむと、脂身の白い部分は手の温度で溶けてしまう。口に頬張ると、脂身の甘みと赤身の歯ごたえ、さらには熟成された肉のコクが程よい塩っ気とともに口いっぱいに広がる。添えられたスナック、ピコスと一緒に口に運ぶと塩分が緩和され、さらにベジョータ独特のコクが堪能できる。

また、ベジョータの塊「ハモン」は部位ごとに味が異なり、どの部位が提供されるかは訪問のタイミングによって変わる。マサ→バビージャ→ハレテ→クラタの順で提供されるが、部位によって味わいが変わる。一番人気はフレッシュ感のあるハレだそうだ。

これだけうまいアテがあるのだから、当然のごとく酒が欲しくなる。スペイン産発泡ワインのカヴァ各種(グラス540円~)が一番のオススメだ。

スペイン産発泡「ワイン・カヴァ」(グラス540円)もご一緒に

●information
ハモネリア ベジョータ ギョクロ
住所: 大阪府大阪市北区梅田3-1-3
営業時間: 11:00~24:00

※記事中の価格や情報は2015年10月時点のもの。価格は税込

筆者プロフィール: 中 直照(なか なおてる)

大阪出身のコピーライター。出版社や中堅ゼネコンなどを経てフリーライターとして独立。その後、2011年にショートカプチーノ設立。コピーライターとして経営者インタビューや企業広報誌、店舗取材など、幅広く執筆。ほかにもホームページ用コンテンツの企画や制作などにも携わっている。