食の都・大阪のサラリーマンが梅田で安くサクッと飲みたい時に向かう場所、それは「新梅田食道街」だ。大阪駅や梅田駅にも近く、終電を気にするサラリーマンの強い味方ではあるものの、出張などで初めて大阪を訪れた人々はやや入りにくさを感じるかもしれない。そこで今回、初めて新梅田食道街を訪れる人も気軽にお得感を存分に体感できる"サク飲みセットメニュー"を3つ紹介しよう。

大阪出張の帰りは「新梅田食道街」でお得でおいしい寄り道をしよう(写真は「菱竹 トライ」の「Aセット」(1,500円))

そもそも新梅田食道街は昭和25年(1950)、JR大阪駅東側の阪急百貨店と阪急梅田駅の間にある東海道本線および大阪環状線のガード下に開業した。開業当時から現在までサラリーマンたちの憩いの場として、安くてうまい飲食店を中心に約100件店舗が軒を連ねている。ちなみに、「食堂街」ではなく「食道街」と書くのが正しいのでお間違いなく。

メインはサーロイン! おともにエクストラコールド

新梅田食道街の歴史が分かったところで、早速飲み歩きだ! 1店目は、ステーキを中心に肉を存分に味わえる店「菱竹 トライ」。同店は大阪内に店舗を構える「ステーキハウス トライ」の系列店で、999円でボリューム満点のステーキが食べられる店として知られている。その中でも同店のオススメは「Aセット」(1,500円)だ。

「菱竹 トライ」の「Aセット」(1,500円)は、メインを串カツとステーキから選べる

Aセットは好きなドリンク1杯に、内容が日替わりとなる前菜とお造り、そして、串カツかステーキのどちらかが選べる。ドリンクは、新梅田食道街の中ではここでしか提供されていない「アサヒスーパードライ エクストラコールド」をオススメしたい。

前菜は3種類。この日は厚焼き玉子、泉州水ナス、鮮魚の南蛮漬けで、どれも自家製で丁寧に作られたものばかり。正直、これだけでビール1杯なんて簡単に飲んでしまう。続くお造りも3種盛り合わせとなっており、この日は甘エビ、マグロ、タイ。どれも新鮮でツヤがあり、口に入れると甘みが広がる。

そして、ついに串カツかステーキかを選べるメインが登場。串カツはサーロイン、ヤングコーン、うずら玉子の3串。これも季節によって変わるそう。揚げたての串にたっぷりソースを付けてほおばると、サクサクした衣と具の旨みが口いっぱいに広がる。ステーキは、一口サイズにカットされたサーロインステーキが絶妙の焼き加減でふるまわれる。ステーキをアテにサクッと飲むなんて、これぞ贅沢の極み。

「菱竹 トライ」はうなぎ屋時代の屋号「菱竹」を受け継いでいる

実は「菱竹 トライ」の前身はうなぎ屋で、うなぎ屋時代の屋号が「菱竹」だったという歴史がある。セットメニューにお造りが含まれているのも、うなぎ屋時代の仕入れ先があるために実現しているのだそう。