女装家でタレントのミッツ・マングローブが、2日に生放送されたフジテレビ系情報番組『ノンストップ!』(毎週月~金9:50~11:25)にVTR出演し、女装を続ける理由を告白した。

ミッツ・マングローブ

幼いころから「何か私だけ"変"」と自覚していたというミッツ。母のハイヒールを履いたことがきっかけで女装に目覚め、それを異常と感じながらも欲望が満たされる感覚があったというが、今ではその原点を「欠落したものを含めてのその"いびつな形"に、どういうデコレーションをするかが女装だった」と捉えている。

ミッツが今でも女装を続けるのは、「女装すればするほど自分がなり損なった男になれる気がする」から。「自分でもなんでだろうと思う」と不思議に感じながらも、「自分の中の男を殺せば殺すほど最後に残っているものが出てくる」「そこを出すと自分がなれなかった男になれているんじゃないか」「自分を振り切った方が自分の中にある普通とされるエキスみたいなものが出るんじゃないか」という思いが根底にあるという。

その一方で、自身やオネエへの世間のイメージには疑問も。「私がインテリとか頭がいいとか言われるのはオカマだから」と私見を述べ、「私を買いかぶりすぎてる」と冷静に分析。「オカマバー行けば、悩みを聞いてもらってアドバイスもらって、ちょっと毒のある叱咤激励をされて、最後に『でも大丈夫よ、頑張んなさい』と送り出されるイメージがあると思う」と語り、「全然、こっちの気持ち考えてないなと感じることがある」「逆だったらすごくバカにされてると思うでしょ」と主張した。

そんなミッツにとってのこだわりは「女装」。「自分が女装することとか、女装をする人たちの答えの出ないものを、私はどこまで紐解いて死ねるのかなみたいな思いはありますね」と今後の人生に思いをはせた。