今夏4年ぶりに2時間スペシャルとして復活するTBS系ドラマ『水戸黄門』に出演する、里見浩太朗、原田龍二、合田雅吏が取材に応じ、久々の撮影での印象や意気込みなどについて語った。

左から、原田龍二、里見浩太朗、合田雅吏

水戸黄門こと水戸光圀役の里見。初めてこの役を演じたのは65歳のときだが、歴代の水戸黄門を演じてきた東野英治郎や西村晃のような老練な年寄りの味が出せずに苦労してきたという。それが今回、78歳で演じることになり「最初のリプレイを見たときにやっと納得できる老人らしい姿に見えてほっとしました」と満足の様子。自信をつけて「視聴者に納得していただけて、自分も納得できる水戸光圀を演じたいと思います」と意気込んだ。

そんな里見を、助さんこと佐々木助三郎役の原田龍二は「時代劇の師匠」と話す。「師匠にまた会える、里見さんの演技をまた間近に見ることができるという期待を持って撮影所に入りました」と、高揚した気持ちで撮影に臨んでいることを語り、「視聴者の皆さん以上に放送を楽しみにしています」と期待を示した。

格さんこと渥美格之進役の合田雅吏は「里見さん、原田さんと対面しましたが、時間の隔たりを感じませんでした」とブランクを感じずに撮影に入った。番組の復活報道の後、周囲から多くの反響があったと言い「期待を裏切らないよう、期待以上の作品にしなければという緊張感で、身の引き締まる思いです」と、気持ちを新たにした。

久々の復活となる同作では、徳川綱吉(植草克秀)の次期将軍の座を巡る争いに巻き込まれた水戸黄門が、将軍候補である徳川綱豊(永井大)を連れて、助さん、格さん、八兵衛(林家三平)とともに旅立つシーンからスタート。世間知らずだった綱豊だったが、旅をするうちに人々と接することで、次第に広い視野を持つようになる。

また、黄門と実子・松平頼常(高橋光臣)の父子の葛藤も描き、苦悩し、怒りの表情も露にする、これまでにない水戸黄門の表情が見られる。

このほかの出演は、平山あや、小芝風花、田村亮、田中健、秋野太作、六平直政、津川雅彦。脚本は尾西兼一、監督は吉川一義というベテランコンビだが、『水戸黄門』を手がけるのは初めてとなる。

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