トータルで安く楽しむには?

「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」がオープンしてさらに人気となったユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)。2015年1月下旬からは「エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D」や「進撃の巨人・ザ・リアル」などの期間限定アトラクションも登場し、面白さはますます拡大する。しかし、いざ行こうとすると、特に首都圏在住者にとってはけっこうな出費となる。そこで今回、なるべく格安でUSJに行ける方法を紹介しよう。

夜行バスなら最安で片道2,000円代

USJのワンデーパスポートは大人6,980円、子供4,880円。しかし、例えば東京からUSJに行く場合、総額の中で大きな割合を占めるのが交通費である。新幹線だと片道1万3,000円代から、往復で2万6,000円代からなので、行って帰るだけでも全体の経費の大半は交通費ということになる。

これを安くできると、USJの中でのお土産代などに余裕が出てくるのだが、そのひとつの方法が夜行バスを使うことだ。夜行バスで行くと、一番安い時期で片道なんと2,000円代から。新幹線と夜行バスで比較すると、往復1人あたり2万円も安く行ける場合もある。

ただ、夜行バスを使うとなると気になるのが所要時間。新幹線で最短約3時間なのに対して、夜行バスだと8時間半ぐらいかかる。筆者は両方とも使ったことがあるが、寝てしまえば夜行バスでも時間など気にならない。ただ、慣れない人にとっては雰囲気や揺れなどが気になり、寝るまでちょっと辛いかもしれない。時間を有効活用するなら、夜中に東京を出発して翌日のオープン前に大阪に到着する時間帯のバスを選ぶといいだろう。

新幹線+宿泊込みで安く行く方法

「やはり新幹線がいい」という新幹線派の中には、あわせて宿泊する人も多いだろう。新幹線とホテルを別々に予約するよりも、実は旅行会社のパックで行く方が断然お得だ。いろいろな旅行会社があるが、その中でも特に安くて狙い目なのがJR東海ツアーズのパック。東海道新幹線を持っているJR東海の旅行会社なので、その分お得な料金設定になっている。場合によっては、代表的な旅行代理店と比べて大人ひとり1万円以上安くなることもある。

一方で、USJのオフィシャルスポンサーであるJTBのパックで行くと、一般の人よりも15分早くパークに入れる特典も! 「たった15分?」と思うかもしれないが、これがかなり重要なのだ。早くアトラクションに近づけるので、筆者の経験では15分早く入ることで、待ち時間を全部で1時間分ぐらい短縮できたように思われる。安さか便利さか、優先したいことを考えて旅行会社を選んでみるのもいいだろう。

無料会員になると格安に!

さて、いよいよ本題の「USJのパスポート」の料金が安くなる方法である。一般的には金券ショップなどで売られていることもあるが、その割引は200円~300円程度なのでお得感はやや低い。

そんな中でも安くなる方法は、USJ公式のファンクラブ「Clubユニバーサル」の会員になること。会員になれば、自分や家族の誕生日月に大人が6,480円(500円割引)、子供が4,480円(400円割引)となる。しかも会員登録は無料で、登録方法も公式サイトでメールアドレスを登録するだけととても簡単だ。

クレジットカードもチェック!

クレジットカードの三井住友カードを持っている人だと、さらにお得な方法がある。例えば、11月1日~2015年1月18日限定で三井住友カード会員は大人が6,280円(700円割引)、子供が4,280円(600円割引)になるなど、キャンペーン価格を設定していたりする。また、VISA提携カード会員なら、時期を問わず大人は6,630円(350円割引)、子供は4,620円(260円割引)となる。

一生に一度"実質無料"で行ける日がある!?

実はUSJに"実質無料"で入れる日もある。そのキーワードは"4歳の誕生日"。USJは4歳から子供料金となるが(3歳以下は入場無料)、4歳の誕生日の月とその翌月については家族で行くとお得になる「4歳バースデー・インビテーション・パス」を設けている。大人ひとり+4歳の誕生日の子ひとりのセットなら6,480円。つまり、4歳の子が無料になるだけでなく、大人ひとり分よりもさらに安くなるのだ。

また、子供ひとり+4歳の誕生日の子ひとりのセット(4,480円)もある。このパスを使えば、同伴者5人まで大人6,480円、子供4,480円となるのもうれしいところ。

年に3回以上行くなら年間パスを

また、11月10日~2015年1月6日限定(12月31日を除く)にはなるが、「クリスマス・トワイライト・パス」という15時からパーククローズまで楽しめるパスポートもある。こちらは、大人が5,600円(1,380円割引)、子供が4,200円(680円割引)というのもある。

ちなみに、1年中何度も使える「年間パス」にも種類がある。一番お手頃な価格の「ユニバーサル年間パス」は、大人が1万9,800円、子供が1万3,800円。つまり、パスポートの基本料金と比較すると大人も子供も年に3回以上行けば割安になる。それ以上行くようなリピーターなら断然、年間パスをオススメしたい。

ただし、混雑する時期には「ユニバーサル年間パス」が使えないのでご注意を。2015年の場合、3月26日~31日、5月2日~5日、8月10日~14日、9月20~22日、10月11日、12月26日が使えない。なお、除外日がない「年間VIPパス」だと、大人は2万8,800円、子供は1万7,800円となる。

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筆者プロフィール: 遊園地ドットコム

1996年から日本全国の遊園地・テーマパーク情報を掲載。東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオなどをはじめ、全国のパークガイドや割引情報、「ジェットコースターの歴史」や「お化け屋敷の作り方」「テーマパークでダイエット」など、アトラクションにまつわる様々な特集記事を掲載中。 「遊園地ドットコム」