ドワンゴとカラーが共同で進める短編アニメシリーズ企画「日本アニメ(ーター)見本市」において、第二弾作品となる『HILL CLIMB GIRL(ヒルクライムガール)』の予告編映像が、11月10日より公式サイトにて公開された。

(c)2014 nihon animator mihonichi, LLP.

「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。若い才能に"挑戦の場"を提供するべく立案されたもので、さまざまなアニメーターたちが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していく。作品は公式サイトおよび公式スマートフォンアプリにて無料で視聴できる。

今回公開されたのは、同企画第二弾作品となる『HILL CLIMB GIRL』の予告編映像。本作は監督・谷東氏と3Dディレクター・宮城健氏がタッグを組んだフル3DCGアニメーション作品となっており、第一弾作品『龍の歯医者』と同様、山寺宏一と林原めぐみの2人だけで登場キャラクターの声を担当する。


両氏は「日本アニメ(ーター)見本市」の立案者である庵野監督たっての希望で、全作品のキャラクターの声を担当することに決定しており、11月10日にニコニコ生放送で放送された「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の番組内で以下のとおりコメントを発表している。

山寺宏一:素晴らしい企画! さすがカラーさん! 注目を集めれば、そこから才能あるクリエイター達が世界に羽ばたいて行く事でしょう! えっ? 声は二人? そりゃ大変有難いし、林原さんとなら面白いと思うけど、全部ってのは無理があるんじゃない? そのせいで作品の足引っ張る事になりゃしないか? いや、庵野さんがそう言うなら喜んでやらせて頂きます。

林原めぐみ:「でた!!」と思いました。そういう役回りかと……。我々は……。光栄です……たぶん。本当に……。壮大なパイロットフィルム制作にお付き合いするという事と理解し、キッズアニメも、萌え? も、グラフィックスも、歴史物も、日本のアニメの幅の広さ、奥行き、個々の才能、技術、などなどを、ある意味、即行、世界に発信するにはネットはもってこいですものね。日本のアニメ(スタジオカラー制作の)世界へのプレゼン? と私は理解しました…違う?

二人の起用について、庵野監督は「作品ごとに必要なキャストを毎回揃える事態は、スケジュール的にも予算的にもまるで現実的ではない」という理由がきっかけだったとしているが、次々と完成する作品を目の当たりにし、「(2人を選んだ)その直感は正しかったと実感しています。やっぱ、巧いです。凄いや、あの二人!」となどコメントし、絶賛している。

なお、11月17日にはニコニコ生放送で「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」(第2回)を放送。番組では「HILL CLIMB GIRL」を手掛けた谷東氏、宮城健氏、アニメ特撮研究家の氷川竜介氏が出演し、同作の制作秘話や、3DCGの魅力について話を聞くという。

番組名:「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」
放送日:2014年11月17日(月)
放送時間:22:00~23:00(予定)
出演者:谷東氏、宮城健氏、氷川竜介氏(アニメ特撮研究家)
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