日本航空は8月29日、羽田空港国際線の「JAL ファーストクラスラウンジ」をリニューアルオープンした。アドバイザーに放送作家の小山薫堂(こやまくんどう)氏を迎えて構築したこだわりの空間と、上質な"おもてなし"の数々を紹介しよう。

リニューアルした「JAL ファーストクラスラウンジ」

面積・座席数ともに約3倍に

同ラウンジのリニューアルは、もともと「サクララウンジ」と「ファーストクラスラウンジ」の2つのエリアがあったスペースをさらに拡張した上で行われた。面積・座席数ともにリニューアル前の約3倍で、面積は1,531平方メートル、座席数は213席となっている。

基本コンセプトは、3月末にリニューアルした「サクララウンジ」と同じく「モダンジャパニーズ」となっている。さらに、それぞれの空間に変化を持たせた「room to room」という考え方を加え、バラエティーに富んだ空間展開を実現した。

サービスや空間のアドバイザーを務めたのは、放送作家の小山薫堂氏。同氏は「モダンジャパニーズ」というコンセプトを受け、「人のぬくもり」や「人によるおもてなし」による「心地よい時間」が流れる空間の構築に努めたという。

(左から)左官職人・挾土秀平(はさどしゅうへい)氏、日本航空代表取締役社長・植木義晴(うえきよしはる)氏、放送作家・小山薫堂(こやまくんどう)氏

"空に向かって歩く"エントランス

「JAL ファーストクラスラウンジ」のエントランスには、世界的に活躍する左官職人・挾土秀平(はさどしゅうへい)氏による、「ひこうき雲 ~ 空と翼の軌跡 ~」をテーマとした左官壁のアート作品が配置されている。

「ひこうき雲 ~ 空と翼の軌跡 ~」がテーマの左官壁アート

通路の左右にはびょうぶ状の白い壁が連なり、奥には白い十字が走る、目が覚めるような青色の壁を配置。「まるで空に向かって歩いていくような高揚感」を演出する作品となっている。

青色の部分には、手作業でつぶしたという宝石・ラピスラズリを表面に塗ってある。十字の白色は石こうによって表現しており、仏壇職人によってプラチナ箔(はく)の塗装が施されている。

左右の壁にも手の込んだ細工が

白いラインにプラチナ箔(はく)を施している

鉄板焼きとシャンパンで優雅なひと時を

ラウンジ内では、従来のビュッフェスタイルでの食事に加え、これまでは時間帯を限定していた「JAL特製ビーフカレー」を終日提供。また、新サービス「鉄板ダイニング」を実施する。

「鉄板ダイニング」は、ダイニングスペースに設置された鉄板で、料理人が客の目の前で料理を焼き上げるというもの。7:00~11:30は「特製パンケーキ」を、18:30~23:30は「黒毛和牛&黒豚のハンバーグ JALオリジナルソース」を提供する。

「JAL特製ビーフカレー」

「特製パンケーキ」

「黒毛和牛&黒豚のハンバーグ JALオリジナルソース」

料理人が目の前で焼き上げてくれる

パンケーキはふっくらと軽い口あたりで、ハンバーグは歯ごたえある食感とあふれる肉汁がたまらない。どちらも、朝食やディナーといった提供時間帯にぴったりの味わいだ。

また、コーヒーやソフトドリンクに加え、世界有数のシャンパンメゾン「ローラン・ペリエ」のシャンパンを「リーデル」のシャンパーニュグラスで楽しめる。出発前、まだ空が明るいうちから、焼きたてのパンケーキとシャンパンで優雅なひと時を過ごすことも可能だ。

パンケーキとシャンパンで優雅なひと時

"大人の隠れ家"で楽しむ

新たに設置された特別スペース「RED SUITE(レッド スイート)」も見逃せない。ラウンジの奥に設置された同スペースのテーマは、「旅立ち前のひと時をお過ごしいただく、隠れ家のような大人の空間」。それぞれコンセプトの異なる4つの部屋から構成されている。

「RED SUITE」に入ると、まず出迎えてくれるのは「ライブラリールーム」。「RED SUITE」のメインフロアでもあるこの部屋には、旅や文化を題材にした 世界各地の書籍や、JALゆかりの品々が展示されている。

「ライブラリールーム」

世界各地の書籍などを展示している

「ライブラリールーム」では、専門スタッフによる「シューシャイン(靴磨き)サービス」が受けられるのが最大の特徴。イギリスの高級靴メーカー「JOHN LOBB(ジョン ロブ)」とのコラボレーションサービスで、7:00~12:00および17:30~23:30の時間帯で提供する。美しく磨かれた靴で気分も新たに出発できる、まさに「人のぬくもり」を感じられるサービスだ。もちろん、この「シューシャインサービス」は無料である。

専門スタッフによる心のこもった「シューシャイン(靴磨き)サービス」

「RED SUITE」には他にも、"旅好きな大人のプライベートルーム"をイメージした「ギャラリールーム」や、「ローラン・ペリエ」のシャンパンと「はせがわ酒店」がセレクトした日本酒を「リーデル」のグラスで味わえる「バールーム」、チェスやサッカーゲームを楽しめる「プレイルーム」を用意している。

「ギャラリールーム」

「バールーム」

「プレイルーム」ではゲームを楽しめる

「モダンジャパニーズ」をベースに、エントランスからダイニング、"大人の隠れ家"まで、多様な空間を楽しめる「JAL ファーストクラスラウンジ」。その1つひとつには、人の手による温かな「おもてなし」への強いこだわりが込められていた。

利用する機会があれば、ぜひ早めに空港に到着してラウンジの空間を堪能したいところだ。