他の追随を許さない「2大鉄板土産」とは?

桜の季節を迎え、中国のお彼岸である清明節の連休(今年は4月5日~7日)の旅行先に、日本にを選ぶ中国人が多くなっている。家電などを日本で「大人買い」する中国人観光客だが、友人にあげるお土産ではどんなものが人気なんだろうか?

中国版ツイッター「ウェイボー」で「日本、手信(土産の意味)」というキーワードで検索すると、たくさんのネットユーザーがツイートしているのが、「白い恋人」と「東京ばな奈」。日本土産の双璧となっているこれらお菓子は、どちらがより喜ばれているのか?

「白い恋人」の唯一の欠点とは

ビスケットにホワイトチョコレートが挟まった北海道のお菓子「白い恋人」は、なんといってもその名前で女性に支持されている。「今日友達から、『白い恋人』をもらった。憂鬱(ゆううつ)だったけど元気になった!」「お土産が『白い恋人』だった。なんて優しいのかしら」と、もらうだけで夢見心地になる女性が続出している。

特に、3月14日のホワイトデーは中国で「白色情人節」(白い恋人の日)と言われ、まさに「白い恋人」とぴったり。「今年は旦那に『白い恋人』をもらった。今までの一生で食べたものの中で、一番おいしかった!」と感動のツイートをする人も。

だが、「白い恋人」には欠点もある。郵送されると壊れてしまうのだ。「お土産で『白い恋人』が送られてきたけど、ボロボロだった、なんなの?」とつぶやく人もいて、せっかくのお土産も保存状態が悪いと喜んでもらえないようだ。

「東京の香りがする!」

一方、黄色く長細いスポンジの中にバナナ風味のカスタードクリームが入っている「東京ばな奈」は、その形状のかわいさが人気の理由となっている。「今日やっと、ずっと食べたかった『東京ばな奈』をもらった。包装がかわいすぎて、開けられないよ~」「外側はかわいくて柔らかい。一口食べるとバナナカスタードが入っていて楽しい。東京の香りがする!」などとツイートしている。

イチゴ味などいろいろなフレーバーがあるのも、「東京ばな奈」の特徴。ウェイボーでは、特にキリン模様のバナナプリン味が人気なようだ。「東京ばな奈」は1回食べるとファンになる人が多く、個人のネットショップでの代行買い付けでも人気商品。そのため純粋なお土産というより、人に頼まれて買ってくるという人の方が多いようだ。

自作「白い恋人」やシェフアレンジの「東京ばな奈」

「白い恋人」も「東京ばな奈」も甲乙つけがたいほど、中国人ネットユーザーの心を掴んでおり、とうとう、自己アレンジまで始まっている。「白い恋人」は「"DIY"白い恋人の作り方(自分で白い恋人を作る方法教えます)」というツイートがあり、丁寧に作り方が説明されている。さらに、「東京ばな奈」に至っては、お土産にもらった人が5つ星ホテルのレストランに持ち込み、「東京ばな奈」を使った特別なデザートを作ってもらう強者まで現れている。

ここまで中国で人気の「白い恋人」と「東京ばな奈」。京都・「八つ橋」や抹茶味「キットカット」などの追従を許さず、今後も日本土産の「2大鉄板土産」として、盛り上がりそうである。

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