「笑っていいとも」で日本語・日本文化を学んだ中国人も

3月31日、32年間続いたフジテレビ系の長寿番組「笑っていいとも」が放送終了した。日本では収録後、会場のアルタ前が大混乱するほど多くの人が同番組との別れを惜しんだが、中国でも多くの人が日本同様、悲しんでおり、中国版ツイッターの「ウェイボー」では、中国人ネットユーザーがたくさんの"追悼ツイート"をしている。

「あの頃、ご飯を食べながら毎日同僚と見ていた。ついに終わったか」「私のような外国人に、留学中、毎日言語と文化を学ぶ場を提供してくれた。タモリさん、長い間本当にお疲れ様でした」と、日本に住んでいた人は日本人同様、同番組へ深い思い入れを持っている。

「タモリさんは父親みたい」

中国にいながらにして、インターネット上の動画サイトにアップされたデータや、リアルタイムに日本の番組が見られるインターネットテレビで、「笑っていいとも」をチェックしていたネットユーザーも少なくない。ジャニーズなどのアイドルファンが、好きなアイドルの出演作品を追いかけているうちに同番組に出合い、それから見始める、という人もいる。

「スマップのファンだから、この番組チェックは欠かせない。昼間の放送だと仕事中でリアルタイムで見られなかったから、皆がアップした動画を一所懸命探して見ていた。特に昔の放送分では、レギュラー出演しているスマップの三人が"タモリさんの家に行った"など、他の番組では言わないプライベートなことをたくさんコメントするので、一時期狂ったように古い"笑っていいとも"ばかり探して見ていた」というツイートも。「タモリさんは父親みたい」とコメントする別なファンもいて、中国のスマップファンにとっても、同番組が大切な存在だったことが分かる。

中国人もアルタ前に集合

他にも、「32年続いた番組が終わる、涙を抑えきれない」「夜のスペシャルを見ていて、3時間涙が止まらなかった」などなど、その歴史の長さに感動し、終了を惜しむ声が数々アップされている。「終了記念に」と、同日わざわざアルタ前に行って記念写真を撮り、アップする人も。「笑っていいともが終了して、ひとつの時代が終わった」とツイートする人もおり、日本のテレビ番組好きな中国人ネットユーザーも、特別な感慨を持って同番組の終了を迎えているようだ。

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