『平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』の完成披露舞台あいさつに出席した藤岡弘、

3月29日に公開される特撮映画『平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』の完成披露舞台あいさつが12日、東京・新宿バルト9で行われ、仮面ライダー1号/本郷猛役の藤岡弘、、仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰役の佐野岳をはじめとした主要キャスト陣が登壇した。

仮面ライダー1号/本郷猛役として復活を果たし、"変身"ポーズの実演が38年ぶりとなる藤岡は「当時のすべてが蘇り、一瞬のうちに頭からつま先まで電流が走ったように体中が震えた。ただ、しっかりと体に刻み込まれており、『仮面ライダー』の歴史と人生すべて背負い、その凝縮した"変身"をやらせていただきました」と、渾身の"変身"であったことを吐露。平成ライダー、昭和ライダーが入り乱れた今回の撮影現場は「本当にエネルギッシュな現場」と称賛し、平成ライダーたちには「若いライダーの勇姿を見ていると、日本の映画界を背負っていけると確信した。彼らを支えていきたい思いもある。よりいっそう精進して、がんばってもらいたい」と熱いエールを送りながら、その想いを託していた。

また、仮面ライダーX/神敬介として33年ぶりの変身を見せた速水亮が「昭和と比べると、平成ライダーはスタッフに優しくされて、すごくいい環境でできている」とこぼすと、藤岡も「毎日、怪我と傷と打撲と裂傷と恐怖の日々だった」と命綱なしの過酷な撮影を回顧しながら「ああ……CGがあったらよかったな」と思わず本音。「今はデジタル時代、我々の時代はアナログ時代ですから。何から何まで当時を思い出し、時代の流れの格差を感じました」としみじみ語っていた。

平成ライダーvs昭和ライダーという掟破りのライダー対決が描かれ、平成勝利、昭和勝利という、いずれかのエンディングをファン投票によって決めることでも話題となっている本作だが、現在の状況は、昭和ライダーが124万9,848票 平成ライダーが92万7,256票と昭和優勢。これについて藤岡は「やはり平成ライダーががんばらないと日本の未来がないからね。平成ライダーががんばって、昭和ライダーを追い越してもらわないと」と激励していた。

さらに藤岡は、現在テレビ朝日系で放送中の最新作『仮面ライダー鎧武/ガイム』の主演・佐野とのエピソードを紹介し「佐野くんは自分のシーンが終っても、僕のアクションを見ようと現場に残っていた。その鋭い眼差しを見て、いい若手が出てきているなと。本当にうれしかった」と佐野のひたむきな姿勢を大絶賛。最後には「全部のライダーが揃った時は壮観だった。『仮面ライダー』は日本の誇るべき映像として世界に向かっていける、そう確信した。子どもたちの未来に、愛と夢と勇気と希望を与えられるような作品をこれからも発信していってほしい」と『仮面ライダー』シリーズ全体に期待を寄せていた。

この日の舞台あいさつには、そのほか仮面ライダーZX/村雨良役の菅田俊、仮面ライダー555/乾巧役の半田健人、仮面ライダーディケイド/門矢士役の井上正大、ゲスト出演の板尾創路と雛形あきこ、本作の柴崎貴行監督も登壇。平成対昭和、本作の結末は完全にファンの手に委ねられる形となり、投票の結果は、3月29日の公開初日に明らかとなる。