1970年代に人気を博したドラマ『赤いシリーズ』全10タイトルの中から、昭和のアイドル・山口百恵が出演した『疑惑』『運命』『衝撃』『迷路』『死線』の5タイトルが、DVDマガジンとして25日に創刊されることが13日、明らかになった。

山口百恵「赤いシリーズ」DVDマガジンのイメージビジュアル

放送開始40周年を記念して講談社から創刊される同マガジンは、全38巻予定で隔週火曜日発売(1,590円/創刊号のみ790円)。各巻にドラマ3話ずつを収録する。創刊号のDVDには、山口百恵が不幸な事故により白血病となる少女を演じた『赤い疑惑』、今回が初の映像ソフト化となる俳優・松田優作との共演作『赤い迷路』、引退記念ドラマとして挙式直前に放送された『赤い死線』を各1話ずつ収録。

そのほか、マガジンにはカメラマン・篠山紀信撮影による山口百恵の秘蔵写真が毎号掲載されるほか、ドラマ各話を詳細解説した「ストーリーガイド」、デビューから引退までを追った「山口百恵クロニクル」なども収録される。

各タイトルのあらすじ

●『赤い迷路』(1974年10月~1975年3月)
精神科医・結城(宇津井健)の妻が何者かに殺害された。容疑者として都築(松田優作)が逮捕され、結城は都築の精神鑑定を担当することになる。都築は容疑を否認するが…、事件の裏には結城の一人娘・明子(山口百恵)の出生の秘密が隠されていた。

●『赤い疑惑』(1975年10月~1976年4月)
父(宇津井健)の勤務する大学病院を訪ねた幸子(山口百恵)は爆発事故に巻き込まれ、大量の放射線に被ばくしてしまう。白血病と診断された幸子は医大生・相良(三浦友和)と恋に落ちるが、二人の愛は許されざるものだった。

●『赤い運命』(1976年 4月~1976年10月)
伊勢湾台風によって離れ離れとなった二組の親子。17年の歳月を経て再会を果たすが、生まれ育った施設を襲った火事による混乱で、二人の娘(山口百恵/秋野暢子)はそれぞれ別の父親(宇津井健/三國連太郎)の元へと引き取られていった。

●『赤い衝撃』(1976年11月~1977年5月)
陸上界期待のスプリンター・友子(山口百恵)は刑事・新田(三浦友和)に淡い恋心を抱くが、犯人を追う新田の銃弾を受け、下半身マヒになってしまう。アスリートとしての夢を打ち砕かれ、「走る」という生きがいを失った友子だが、新田との純愛を貫く。

●『赤い死線』(1980年11月)
ダンサーとして都会での生活に限界を感じていた良子(山口百恵)は、同郷の明夫(三浦友和)と出会い、ともに故郷・北海道へ戻る決心をする。ところが帰郷前夜、思わぬ殺人事件に巻き込まれてしまい、自らにふりかかった容疑を晴らすために二人は犯人を追う。