俳優の坂口憲二主演の人気シリーズ最新作『医龍4~Team Medical Dragon~』(フジテレビ系 毎週木曜22:00~22:54)の13日放送の第6話で、レギュラー出演している俳優の平幹二朗と岸部一徳の若き日を、平岳大と岸部大輔の息子コンビが演じることが10日、明らかになった。

平幹二朗演じる桜井修三、岸部一徳演じる野口賢雄の学生時代を演じる息子コンビ・平岳大(左)と岸部大輔(右)

平幹二朗演じる桜井修三は、坂口憲二演じる朝田龍太郎の恩師で、岸部一徳演じる野口賢雄は、朝田率いるチームドラゴンの天敵。6日に放送した第5話では、L&P病院へ検査にやってきた桜井(平幹二朗)を見て、野口(岸部一徳)が意味深な笑顔を浮かべていた。接点がないように見えた桜井と野口の意外な過去と関係が、13日放送の第6話で明らかになる。その第6話の劇中で登場する回想シーンで、大学時代の桜井を、平幹二朗の長男で俳優の平岳大、同じく大学時代の野口を、岸部一徳の長男でミュージシャンの岸部大輔が演じる。

2人が演じる回想シーンは、1960年代の医学生たちによる学生運動のシーン。ヘルメットをかぶり、口にはタオル、手には木材という完全武装をした医学生役の役者たちの中に、同じ扮装をした平岳大と岸部大輔が登場。収録前に壇上で紹介されると、学生運動中の気分になりきっているみんなから、野太い声で「桜井!」「野口!」コールが沸き起こり、2人はやや驚きながらも笑顔で「よろしくお願いします」と挨拶した。

桜井の演説シーンとなり、平は壇上に立ち、野口役の岸部は医学生役の人ごみの中へ。桜井の力強い演説に、医学生たちも「おー!」と拳を突き上げて応える場面は、リハーサルを重ねるごとに白熱し、本番ではスタッフのカットの声も届かないくらい気合いの入った収録に。

平岳大は「話をいただいてすぐに父(平幹二朗)に電話しました。もし今の桜井のクセなどがあれば、それを若い頃からやっているという、リンクしている部分を作ろうと思って聞いてみたのですが、『今回は素直に演じてるよ』との返事でいた」と、父とのやりとりを明かし、「桜井がどうして足が悪いのか理由がわかるシーンでもあるので、つながりは感じてもらえると思います」とコメント。そして、「現代との対比として、多少のフレッシュさが出せればいいかなと思っていました。若い頃の桜井が持っていたパワー、野口との対比などがうまく出せていればいいなと思います」と対比を意識したという。

岸部大輔は「この話が来た時には"やっぱり"と思いました。『医龍2』でも出演していたこともあり、そろそろ声がかかるのでは…と覚悟をしていたので(笑)。父(岸部一徳)からは『こういう話があるから、やってみれば?』と言われたくらいですね」と、出演依頼された時を振り返った。そして、「"息子が演じている"のではなく、ご覧になった方が"今の野口に似ている人だな"とサラッと見ていただけないと作品の雰囲気を壊してしまう」というプレッシャーもあるようだが、「結果的に"あー、息子だったんだ"と思ってもらえるくらいになればいいな」と期待を寄せている。

桜井修三役の平幹二朗(左)と、桜井の大学時代を演じる息子・平岳大(右)

野口賢雄役の岸部一徳(左)と、野口の大学時代を演じる息子・岸部大輔(右)