JR北海道はこのほど、年末年始時期における特急列車などの混雑予想を発表した。11月からのダイヤ変更にともなう特急列車の運転本数の減少や、車両からの出火事故にともなう長期の運休により、とくに混雑の集中が予想される列車を挙げている。

函館~札幌間でクリスタルエクスプレス車両を使用する臨時特急も登場する

とくに混雑が予想されているのは、12月28~30日および1月3~5日の特急「北斗94号」(札幌駅13時17分発)と「北斗96号」(札幌駅14時36分発)、1月3~5日の特急「北斗85号」(函館駅9時10分発)、「北斗87号」(函館駅10時33分発)、「北斗91号」(函館駅14時13分発)、「北斗95号」(函館駅15時38分発)。これらの列車はいずれも3~5両編成で、自由席車両は1~2両しかないため、大変な混雑が予想されるという。

これを受けて同社は、利用日時の変更や特急「すずらん」の利用、さらには他交通機関の利用も検討してほしいとしている。

なお、札幌~函館間では現在、定期列車・臨時列車合わせて最大9往復運転されているが、年末年始期間(12月28日~1月5日)はさらに臨時列車1往復を運転し、特急10往復の体制とする。臨時列車は特急「北斗95号」(函館駅15時38分発、札幌駅20時36分着)と「北斗86号」(札幌駅8時34分発、函館駅12時52分着)。クリスタルエクスプレス車両を使用し、4両編成(1・2号車は指定席、3・4号車は自由席)で運行される。

その他、札幌~帯広方面では12月28日から1月5日まで特急「スーパーおおぞら」が混雑する見込み。札幌~帯広間利用の場合は、特急「スーパーとかち」の利用も検討してほしいとしている。札幌~稚内方面では、12月29・30日と1月3・4日が混み合うと予想されており、利用日の変更を呼びかけている。

この内容は同社ウェブサイトに文書の形で掲載されており、「他の交通機関として都市間バスがございますので、あわせてご検討ください」との一文とともに、他社が運行する高速バスの連絡先が明記されている。