ルー・リードへの想いを語ったモリッシー (C)BANG Media International

元ザ・スミスのフロントマンであり、現在はソロで活動しているモリッシーが、ルー・リードの「サテライト・オブ・ラヴ」をカバーし、その音源をリリースすることが明らかになった。

今回のリリースは、享年71歳、10月27日にこの世を去ったルーを追悼する意味合いはもちろんのこと、モリッシー自身の自伝『オートバイオグラフィー』のオーディオブック版のリリース記念も同時に兼ねている。今回のカバーはライブ・バージョンとなり、2011年の11月25日にラスベガスのコスモポリタン・ホテル内にあるチェルシー・ボールルームで行われたライブが音源になっているという。

ルーの訃報を聞き、自身の人生、そして音楽に多大な影響を与えたルーへの追悼の意味を込めたというモリッシーは「ルーは僕の人生の中にいつも存在していた。これからもずっと彼は僕の心に刻印を残すだろう。ルーのような、自分の確固とした掟を持って行動している人間がいることを神に感謝しなければならない。そういう人がいなければ、この世界はどんなに退屈なことだろう」と心の内を明かしている。 

オリジナル版「サテライト・オブ・ラヴ」は、デヴィッド・ボウイとスパイダース・フロム・マーズのギタリストであるミック・ロンソンが共同プロデュースした1972年のルーのアルバム『トランスフォーマー』内に収録されていた楽曲。今回のカバーに伴い、アルバム『ユア・アーセナル』から『ユア・ゴナ・ニード・サムワン・オン・ユア・サイド』を収録した7インチのピクチャー・ディスク・アナログ盤や12インチのアナログ盤、そして3曲ダウンロード版も発表となるほか、未発表のライブ音源の収録も予定されている。

一方、ペンギン・クラシックスから出版され評判を呼んだ書籍『オートバイオグラフィー』の完全版オーディオブックでは俳優のデビッド・モリッシーが朗読を務めていて、12月5日に発売予定。そして今回の「サテライト・オブ・ラヴ」のモリッシーによるカバーは、12月2日に発売されるという。

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