1991年に放映された武田鉄矢と浅野温子共演の人気ドラマを、アジアのクリエイターたちが映画化した『101回目のプロポーズ SAY YES』のプレミアイベントが9日、都内で開催され、ヒロインを務めた来日中の台湾人女優リン・チーリンが、武田鉄矢にエスコートされながら、ウエディングドレス姿で登場。2人で大ヒット祈願の鏡開きを行った。

『101回目のプロポーズ SAY YES』のプレミアイベントに出席したリン・チーリン

映画版は、ドラマ版から舞台を上海に移してリメイク。何度もお見合いに失敗し続けてきた冴えない中年男が、美人チェロ奏者と出会い、惹かれ合っていく。武田はドラマで演じた星野達郎の20年後の役柄で特別出演し、ドラマ版同様にCHAGE and ASKAが、日本版の主題歌「SAY YES」を担当した。ヒロインのリン・チーリンは、ジョン・ウー監督作『レッド・クリフ』シリーズで脚光を浴びた人気女優だ。

武田は「この世のものではありませんよね。なんという美しさ!」とリン・チーリンにメロメロの様子。同作のオリジナル版や『金八先生』を見ていたというリン・チーリンは、武田の大ファンだったそうで「最初にオファーが来た時、信じられませんでした。ドラマが好きすぎたので。現場での武田さん、面白かったです。まさか本人が隣にいるなんて」と興奮しながら語った。武田は「初めてお会いした時、『オー! マイアイドル!』って言われたんです。そんなこと言われたのは生まれて初めてです」と照れ笑いを見せた。

星野達郎の名セリフ「僕は死にません!」は、当時流行語にもなったということで、武田が愛を込めてリン・チーリンの前でそのセリフを披露。武田は「本当に幸せです。申し訳ありませんが、僕は(浅野温子よりも)こっちの方がいいな。あ、これは、カットしておいてね」と笑わせ、リン・チーリンも「やはり本物。全く同じです」とうれしそうな笑顔を見せた。さらに、好きな男性のタイプを聞かれたリン・チーリンは「どんな方でもピュアな心で優しくされたらうれしいですし、そういう方が現れたら、私も愛の"倍返し"をします」と人気ドラマ『半沢直樹』の決めゼリフを引き合いに出し、会場は大爆笑。リン・チーリンは、日本語を猛勉強中ということで、最初から最後まで流暢な日本語を話した。

イベント終了後に報道陣の取材に応じた武田は、再度リン・チーリンの美貌を褒めちぎりながらも、「浅野さんもきれいでしたよ」とフォロー。また、最後に、主題歌「SAY YES」を歌い、一部で薬物疑惑を報じられた飛鳥涼についても「実は、家が近所なんです。身体を壊してらっしゃるのであれば、早く元気になられるようにと祈っています。いろんな事情があるでしょうから」と、温かいメッセージを贈った。

『101回目のプロポーズ SAY YES』は、10月19日(土)より、角川シネマ新宿ほかで全国公開。