『攻殻機動隊ARISE 第1章"border:1"』

6月22日より全国公開されるアニメーション作品『攻殻機動隊ARISE 第1章"border:1"』の本予告映像が公開された。

草薙素子が少佐と呼ばれる前夜の物語が描かれる本作は、6月22日より2週間限定で上映され、劇場ではblu-rayが先行発売されるほか、有料配信も同時スタート。キャストは一新され、主人公の草薙素子役は坂本真綾が演じる。総監督には『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』、『イノセンス』など多くの作品で、本シリーズの制作スタジオである「プロダクション I.G」を支え続けた黄瀬和哉。脚本と構成は冲方丁、音楽は海外でも評価が高い小山田圭吾による一人ユニット、コーネリアスが担当する。さらに『攻殻機動隊』の生みの親である原作者・士郎正宗も本プロジェクトに参加している。

前回解禁となった約30秒の特報映像では「脳」と「わずかな脊髄」だけが残された"全身サイボーグ"である陸軍機密部隊「501機関」所属・草薙素子の姿が明かされた。そして何よりも話題となったのは、今回の新たな『攻殻機動隊』始動プロジェクトが「対テロ犯罪機関 -公安9課-攻殻機動隊-」誕生前夜の物語であり、今まで描かれることのなかったエピソードゼロが描かれるという点だった。



今回公開された90秒の予告編では、草薙素子はもちろん、先日発表となった新キャラクター・501機関の長"クルツ"や、戦闘サイボーグ"ライゾー"らのセリフが入り、そして坂本慎太郎が作詞を、Corneliusが作曲と編曲を担当したsalyu×salyuが歌うエンディング・テーマ「じぶんがいない」の一部も聴くことができる。また、本作の公式サイトでは、草薙素子が所属する特殊機関・陸軍501機関の相関図も公開。謎に包まれた義体化部隊501機関に関する情報も明らかになっている。

なお、エンディング・テーマを担当したsalyu×salyuは、「以前から、映画、シリーズ共に攻殻機動隊の大ファンでした。まさかその作品に携われる日が来るとは。本当に夢のようです。攻殻機動隊のようなとても素晴らしい作品が日本で生まれている事が、本当に嬉しいです。今作品にsalyu×salyuの楽曲が流れると思うと。。。幸せですね」と喜びのコメントを寄せている。

■ストーリー
2027年、第四次非核大戦終戦から一年、戦禍の爪痕癒えぬニューポートシティで自走地雷を使った爆殺事件と、兵器売買における収賄容疑の掛った軍人が銃殺される事件があった。
雨烟る中、その軍人の電脳を求め墓地を暴く公安の荒巻大輔。そしてその背中に冷たい銃口を向けたのは、殺された上官の容疑を晴らそうと動く陸軍義体化部隊「501機関」に所属する超ウィザード級ハッカーにして全身義体のサイボーグ、草薙素子だった。
だがこの事件を追いかけているのは草薙だけではなかった。
彼女を爆殺事件の犯人と疑い付け狙う「眠らない眼」を持つ男、バトー。
銃殺事件と娼婦殺人事件の共通項を捜査する新浜県警の刑事トグサ。
そして「501機関」のクルツ中佐とサイボーグエージェントたちが草薙の動向を注視していた。
彼らが追い求めるものは、目の前の「事実」と失われた「真実」とが交錯する電脳社会の混沌に身を潜める。自身の未来と掲げた理想のために草薙の本能が今、起動(アライズ)する。
■キャスト
坂本真綾 / 塾一久 / 松田健一郎 / 新垣樽助 / 上田燿司 / 沢城みゆき / 浅野まゆみ ■スタッフ
原作:士郎正宗 / 総監督・キャラクターデザイン:黄瀬和哉 / シリーズ構成・脚本:冲方丁/音楽:コーネリアス / 監督・絵コンテ:むらた雅彦 / 作画監督・サブキャラクターデザイン:西尾鉄也 / メカニックデザイン:柳瀬敬之 / 3DCGI:オレンジ / 3DCG監督:井野元英二 / 美術:Bamboo / 美術監督:竹田悠介・益城貴昌 / 美術設定:加藤浩(ととにゃん) / プロップ・美術設定:荒川直樹 / 動画検査:市万田千恵子・菅田朋子 / 色彩設計:片山由美子・佐藤真由美 / 色指定:竹田由香 / 仕上検査:下川真里子 / 撮影監督:田中宏侍 / モーショングラフィック:上村秀勝 / 特殊効果:村上正博 / 音響監督:岩浪美和 / 音響効果:小山恭正 / 編集:植松淳一 / エンディングテーマ:salyu×salyu「じぶんがいない」(サウンドトラック:フライングドッグ) / アニメーション制作:Production I.G / 製作:「攻殻機動隊ARISE」製作委員会/配給:東宝映像事業部

(C)士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会