東武鉄道はこのほど、2013年度の鉄道事業設備投資計画について発表した。総額288億円の設備投資を行い、安全・安定輸送対策の一環で可動式ホーム柵(ホームドア)の整備に着手。通勤用車両の新造やリニューアルも行われる。

東武野田線の新型車両60000系(写真は東武鉄道提供)

同社は今年6月頃より、東武野田線にて新型車両60000系の営業運転開始を予定している。昨年度に2編成12両が新造された60000系は、2013年度も引き続き6編成36両が新造されることに。代替する8000系に比べて使用電力が約40%削減され、同社車両では初めて公衆無線LANサービスが開始されるなど、「人と環境に優しい車両」となる。

通勤用車両10000系は26両を対象に車両のリニューアルを実施。車いすスペースや車内案内表示器などを設置し、車内の快適性向上を図る。車内照明もLED照明に変更され、一部の列車では省エネ効果の高いVVVFインバーター制御器に変更するという。

東武野田線船橋駅の可動式ホーム柵設置イメージ(東武鉄道提供)

東武野田線の船橋駅と柏駅では、可動式ホーム柵の整備に着手する。完成予定は船橋駅が2014年春、柏駅が2015年春。これに合わせて、両駅ともホームにLED照明が導入され、船橋駅ではコンコースのリニューアルも実施。駅のイメージアップを図る。

東武スカイツリーラインと東京メトロ半蔵門線をつなぐ押上~曳舟間では、これまで輸送障害などが発生すると直通運転が中止され、押上駅からとうきょうスカイツリー駅まで徒歩を余儀なくされていた。2013年度は押上~曳舟間の運行を確保すべく、押上駅に東武スカイツリーライン方面への折返し設備を新設。年度内の完成をめざす。

駅の高架化および橋上駅舎化も推進される。2013年秋に伊勢崎線剛志~伊勢崎間の高架切替えが実施され、新伊勢崎駅と伊勢崎駅が高架駅に。竹ノ塚駅付近高架化工事(2020年度に事業完成)、清水公園~梅郷間高架化工事(2017年度に事業完成)も引き続き工事が推進される。また、東武スカイツリーライン大袋駅と野田線運河駅、越生線武州長瀬駅が2013年度内に、野田線岩槻駅が2014年度に橋上駅舎化される予定だ。

東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線では、これまで野田線や東上線にも導入された運行管理システムを導入することに。2014年度の使用開始をめざして工事が進められる。東上線池袋~小川町間では、運転保安システムを現行のATS(自動列車停止装置)から、より高性能なATC(自動列車制御装置)へ変更。2015年度の完成をめざし、工事が進められる。

東武野田線 新型車両60000系(東武鉄道提供)