女優の田中麗奈と歌手の平原綾香が15日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた、ドラマ『ラスト・ディナー』の完成披露会見に出席した。

左から、平原綾香、田中麗奈、脚本家の大森美香

同局のプレミアムよるドラマ『ラスト・ディナー』は、運命に引き裂かれ会うことの出来ない2人が、ある不思議なレストランで最後の再会をするという1話完結の愛のドラマ。毎回、異なる出演者と脚本家が、恋人や親子、友人、憧れの人との感動の再会を描く。また、それぞれの思い出の曲をレストランの専属歌手役の平原が歌い上げるエンディングも見どころとなっている。同ドラマは、BSプレミアムで3月9日(23:15~)から、毎週土曜に放送予定(全8回)。

第1回『また逢える日』で俳優・山本耕史と恋人同士を演じた田中は「ロマンチックで切ない。不思議だけど、リアリティのある素敵なストーリーでした」と振り返り、30分間ほぼ中断無しの長回しでの撮影に「本当にスリル満点だった。ドラマというより舞台をやってる感じ。今、思うと怖いことやったなと思うけど、また機会があればやりたい」と刺激的だった様子。演出の片岡敬司氏が「役者さんは涙が出ても最後まで続けなきゃいけない。撮ってる側もどこで泣くんだろうという緊張感があった」と語ると、田中は「本当に山本さんと実際に体験しているような気持ちになった。胸が張り裂けそうになって、勝手に涙が出てきて。自分が客観的に観ても泣けるドラマです」と自信を持ってアピールした。

また、同作のエンディングで小田和正や中島みゆきらの名曲を披露する平原は「台本を読んで自分なりに解釈して歌いました。2人の背中を押したり、伝えられない想いを伝える役割になったかなと思う」と振り返り、「泣きながら歌った曲もたくさんあって、不思議な感覚でした。このドラマをやって、自分の歌人生が大きく変りました」と新たな体験に影響を受けた様子。また、報道陣にこのレストランに行くことがあったら?と聞かれた平原は「ジャズトランペッターだったおじいちゃんに会って、生演奏を聞きたい」と言うと、田中は「映画『二十四の瞳』を観たばかりなので、高峰秀子さん。会ってお芝居の話を聞きたいです」と話し、「出来れば生歌を……。あっ、こんな勝手な事を言って、怒られるかもしれませんね」と憧れの大女優に恐縮していた。