3月3日よりWOWOWでスタートするドラマW『レディ・ジョーカー』(全7回 毎週日曜 22:00~)の完成披露試写会が1月31日、都内で行われ、主演の上川隆也、柴田恭兵、水谷俊之監督が出席した。

WOWOWのドラマW『レディ・ジョーカー』の完成披露試写会に出席した上川隆也(左)と柴田恭兵

同ドラマは、1985年の"グリコ・森永事件"から着想を得たと言われて累計発行部数が100万部を越えた高村薫の同名小説をドラマ化した社会派サスペンス。業界のトップメーカー、日之出ビールの城山社長(柴田恭兵)が犯行グループに誘拐される。犯行グループは、350万キロリットルのビールに異物混入を匂わせながら、20億円を要求。そんな犯行グループを、合田刑事(上川)が追跡するのだが…。

2010年に同局で放送した『マークスの山』以来、合田刑事役を演じた上川は、同ドラマでの合田について「撮影前にスタッフと話していましたが、『合田って"猟犬"だよね』という一言が大きかったですね。捜査一課から所轄に職場を移しても、モチベーションが変わらない。自分の求めるモノに対しては迷うことなく動くことができる男だと思います」と説明。さらに「今年になって美味しいものを食べさせてもらっていますが、一つ一つに掛ける手間や時間が全体のクオリティーを作っていると思います。まさに『レディー・ジョーカー』の1話1話も、情熱を傾けた作った作品で、上質な舌触りに匹敵するような何かを感じて頂ける作品だと確信しています」と現在出演中のバラエティー番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)を絡めながらアピールした。

一方の柴田は、代表作『あぶない刑事』シリーズのような刑事役ではなく、企業のトップである城山社長を演じる。「撮影中は食欲もなくなるし口数も少なく、家に帰ったら疲れて(家族に)笑顔が少ないと文句も言われました」と過酷な撮影を振り返り、第2話以降合田との心理戦を展開する上川との共演シーンを「嘘を突き通す芝居ではなく、微かに動揺が出ていました。上川君なら動揺を見せてもいいやという不思議な感じでしたね。相手が舘(ひろし)さんだったら全然違ったと思います」とかつてのパートナーを比較して上川や会場を笑わせた。