女優の北川景子、俳優で関ジャニ∞のメンバー・錦戸亮が主演を務める映画『抱きしめたい』の製作が決定し、2014年公開に向けて2月中旬から撮影をスタートすることが1日、明らかになった。

映画『抱きしめたい』で錦戸亮と共に主演を務める北川景子

同作は北海道・網走を舞台に、車いす生活ながらも前向きに生きる女性・つかさ(北川景子)と、バスケが趣味のごく普通のタクシードライバー・雅己(錦戸亮)が出会い、さまざまな困難に右往左往しながらも結婚し、幸せな家庭を作ろうとする奮闘劇。このストーリーは、実在する男女によって実際に網走で生まれた奇跡の実話がベースとなっている。監督は、『黄泉がえり』(2003年)、『どろろ』(2007年)などを手掛けた塩田明彦が務める。

交通事故による記憶障害と後遺症がある女性・つかさを演じる北川は、役柄について「後ろ向きにとらえるわけではなく、自分が置かれた状況も含め、人生を最大限に楽しんで生きていらして、すごく魅力的な方だと思いました」と語り、「そのつかささんを自分がしっかりと演じなくてはならないというプレッシャーはありますが、その反面、役者としてはすごく楽しみです」と心境を明かした。初共演となる錦戸については、「同じ関西出身なので、今後楽しく撮影が進められればと思います」と撮影を心待ちにしているようだった。

一方、タクシードライバーの雅己を演じる錦戸は、「ふたりの純粋な愛のカタチが描かれていて、"雅己"というキャラクターは、すごく頑固で自分の決めたことを貫き通す強い情熱をもった人物だと思いました」と台本を読んだ感想を述べ、「でも、実際の雅己さんは情熱を内に秘めるタイプらしいので、自分自身、現場でどのように芝居で表現しようかと、とても楽しみです」と意欲的なコメントを残した。北川と同様、錦戸も「同じ関西出身同士」と同郷であることに好意的で、「力を合わせて頑張りたいと思います」と意気込んでいた。

同作は2月中旬にクランクイン、3月末にクランクアップ予定。関東近郊のロケのほか、実話の舞台となった極寒の地・北海道網走でも撮影が行われる。