閉幕セレモニーの枠を超え、すでにフェス規模の出演アーティストを揃えたロンドン五輪。写真はピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズ (C)BANG Media International

ピンク・フロイドが、ロンドン五輪の閉幕セレモニーで若手シンガー・ソングライターのエド・シーランとともにパフォーマンスを披露することが明らかとなった。

ロンドン五輪8月12日(日)の閉会式の中でピンク・フロイドは、1975年に発表したアルバム「炎~あなたがここにいてほしい」をエドとともに披露するという。エドはオーストラリアのラジオ番組ノヴァで「オリンピックの閉幕セレモニーで演奏するんだ。クールだろ? 多くのみんなは僕がザ・フーと共演すると思っているようだけど、違うんだ。ピンク・フロイドと歌うんだよ。"炎~あなたがここにいてほしい"を演奏するんだ」と語っている。

さらにエドは、同バンドのドラマーであるニック・メイスンと登場すると認めたものの、バンド全員と登場するというわけではないことを明かしている。また、ベーシストのロジャー・ウォーターズとギタリストのデヴィッド・ギルモアのどちらかは参加しないという噂もある。ピンク・フロイドは、1996年に正式に活動を休止し、2005年「ライブ8」など一回限りのチャリティー・ショーを除いては活動をしていない。

しかし、ニック、デヴィッド、ロジャーの3人は以前から争いが絶えなかったものの、昨年5月にロンドンで、アルバム『ザ・ウォール』のパフォーマンスを機に再結成するなど近年は雪解けムードではある。ニックは再度バンド全員で演奏する希望に触れて「デヴィッドと俺は考え方が違うんだ。もしデヴィッドに聞いたら『絶対ありえない』って言うだろうけど、俺としてはロジャーとデヴィッドの2人は臨機応変に対応できるっていう希望を持って生きているんだ。だからもしまた別のライブ8みたいな彼らの心に訴える機会があれば、うまくいくと思うんだ」と語っていた。

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