パイロット候補生証をつけると何だかその気になってくる

次に問題の確認だ。封筒から問題用紙を出してザッと眺めてみる。内容はもちろん言えないのだが、全体的に遊園地という場所をうまく利用した問題になっている。部屋にいても解けるような単なる謎解きではなく、東京ドームシティアトラクションズという場所でやるからこそ意味がある問題になっているのだ。このあたりはさすが、数々のリアル脱出ゲームを手がけてきたSCRAPだけのことはある。

さらに感心したのは、謎を解いてゲームを進行させようとすると、自動的に遊園地を満喫できるような作りになっていることだ。しかも謎をすべて解くためには園内全体をまんべんなく巡回する必要があるため、東京ドームシティアトラクションズによく来る人でも、「こんな場所もあったんだ!」や「ここに注目したことなかった!」といった新鮮な気持ちで楽しむことができるのである。

謎は園内のいたるところに隠されている。果たして見つけることができるか

各所に用意された謎の目印。これがどう謎に関わってくるのか……

一方で、序盤の謎解きについてはそれほど難易度が高くない。リアル脱出ゲームに慣れていなくても、それほど時間はかからないだろう。むしろ高低差のある園内の位置関係を把握する方がよっぽど難しい"謎"である。炎天下の中、園内をぐるぐると歩きまわることになるため、あえて謎の難易度は下げているのかもしれない。……とはいえ、それも序盤だけのこと。後半になると難易度は急上昇するので、熟練者も気合を入れて臨んでもらいたい。……続きを読む