東京都交通局は6月10日の「路面電車の日」に合わせ、都電荒川線の荒川電車営業所にて記念イベントを開催した。会場には6086号車、7022号車、8810号車が展示され、「黄色い都電」3車両が並ぶ姿を写真に収める鉄道ファンや、各車両をバックに記念撮影する家族連れでにぎわった。

(写真左から)7022号車、6086号車、8810号車

3車両のうち最も古い6086号車(6000形)は1949(昭和24)年製造で、30年以上前に都電荒川線でも活躍したという。鉄道博物館の学芸員、故・岸由一郎氏の尽力により、4年前に荒川電車営業所に戻り、昨年開催された都営交通100周年記念特別展「東京の交通100年博 ~都電・バス・地下鉄の"いま・むかし"~」でも実車展示された。

7022号車(7000形)は、かつて都電荒川線の代表的なカラーリングだった黄色地に青帯の塗装を復活させた唯一の車両。8810号車も、新型車両8800形で唯一のイエローの車両だ。

5501号車や7504号車を展示した「都電おもいで広場」に物販ブースを設置

「とあらん」(写真左)と「みんくる」(同右)も登場

車庫の奥に花100号車が

今回のイベントでは、都電荒川線マスコットキャラクター「とあらん」と都バスマスコットキャラクター「みんくる」が共演し、「都電おもいで広場」に設けられた物販ブースでは銚子電鉄、三陸鉄道、ひたちなか海浜鉄道のグッズも販売。他にもさまざまな企画が催され、大盛況となった。

なお、同イベントで実施予定だった「花100(花電車)を利用したステージ」「都バス&都電コラボ」については、実施内容の変更にともない中止となっている。