人気少女コミックを実写映画化した『僕等がいた 後篇』が21日、公開初日を迎え、主演の生田斗真、吉高由里子、三木孝浩監督が都内で舞台あいさつを行った。

『僕等がいた 後篇』の舞台あいさつを行った吉高由里子 拡大画像を見る

『僕等がいた』は、高校時代に出会った男女の恋愛と成長を描いた作品。日本映画史上初となる「2部作連続公開」の作品として制作され、前篇(3月17日公開)は興行収入20億円を超えるヒットを続けている。北海道・釧路の高校で出会った矢野元晴(生田)と高橋七美(吉高)の純愛を描いた前編に続き、後編ではそれぞれ東京で暮らすようになった二人が本当の愛を探していく姿が描かれている。

前後篇の撮影が同時に行われた本作で、高校生から社会人までの7年間分を演じた2人。三木監督は「必ずしもストーリーの順番通り撮影したわけではなかったけど、2人ともしっかり(時系列ごとの)コントラストをつけて演じてくれた」と賛辞を送った。それでも、釧路から東京へと撮影場所を移す中で「大変なこともあった」と話す生田は、「生まれて初めて"お肌のトラブル"に見舞われてしまったんです」と苦笑い。当時の状況を思い出して爆笑する吉高が「生田さんは"日光アレルギー"みたいな状態になって、お肌が荒れちゃったんです。セリフが言えないぐらいへこんでたんですよ~」と説明した。肌荒れした生田は劇中には登場せず「ナレーションで処理された感じ」(生田)になっており、それについて吉高は「大人の事情です」と頭を下げて観客の笑いを誘った。

息の合った掛け合いで笑顔を見せていた2人だが、三木監督によるサプライズの手紙朗読が始まると表情が一変。共演者やスタッフへの気遣い、役作りで苦悩していた当時の2人をねぎらう内容に、「うれしいですね…。あんまりしゃべると泣いちゃいそう…」と感無量の生田。上を向きながら涙をこらえていた吉高も「マスコミさんに『吉高、手紙で泣く』って書かれたら悔しいじゃないですか! だから、後で素直な気持ちを出します…」と懸命に笑顔を作り、集まったファンから温かい拍手を送られていた。