JR東海とJR西日本は20日、東海道・山陽新幹線「のぞみ」などで活躍した300系車両が、2012年春をもって引退することを発表した。

2012年春で引退することになった東海道・山陽新幹線300系

300系は、JRの発足後に初めてデビューした新幹線車両。1992年3月、「のぞみ」として営業運転を開始し、翌年から山陽新幹線への乗り入れも実施。東京~新大阪間を2時間30分で結ぶなど、大幅な速度向上に貢献した車両だった。1999年に登場した700系車両とともに、東海道新幹線全列車の最高速度270km/h(それまでの最高速度は220km/h)も実現させた。

東海道・山陽新幹線では、2007年よりN700系車両を集中投入し、300系の置き換えが進められている。本年度中にJR東海所属の700系9編成(144両)がJR西日本へ譲渡され、JR西日本所属の300系と置き換えるという。

東海道・山陽新幹線の16両編成車両はN700系(写真左)と700系(同右)で統一

300系が引退する2012年春以降、東海道・山陽新幹線の16両編成車両は700系とN700系に統一されることに。さらにJR東海では、2012~2013年度にN700系を進化させた「N700A」を13編成投入する予定だ。

なお、300系の引退イベントなどについては現在検討中とのこと。