米Forbesは1日(米国時間)、昨年5月から今年5月までの1年間にハリウッドでもっとも多く稼いだ俳優(Hollywood’s Highest-Earning Actors)上位5人を独自に調査、発表した。

5位は3,500万ドルを稼いだトム・ハンクス。出演最新作『Larry Crowne』(日本未公開)は製作・脚本・監督も務めたが興行収入は全世界で5,100万ドルと低迷。来年公開予定の次回作『Extremely Loud and Incredibly Close』ではサンドラ・ブロックと共演する。

4位はウィル・スミス。5人中唯一の黒人俳優で昨年は3,600万ドルを手にしている。最近は自身の映画出演よりも、子どもたちのキャリア形成に熱心なようで、息子ジェイデン主演の『ベスト・キッド』のプロデュースや、娘ウィロウが出演する『アニー』のリメイクを手がけている。来年5月にはシリーズ10年ぶりの新作『メン・イン・ブラック 3』が公開される。

トム・ハンクス

ウィル・スミス

3位は4,000万ドルでアダム・サンドラー。彼の出演作は日本では公開されなかったりDVDスルーされたりすることが多く、あまり知名度は高くないかもしれないが、本国では『サタデー・ナイト・ライブ』のレギュラーを5年も務めた大変な売れっ子コメディ俳優である。ジェニファー・アニストン、ニコール・キッドマンらと共演した『Just Go with It』は2億1,400万ドルを稼ぎ出している。

2位には昨年の1位からランクダウンしたジョニー・デップ。ギャラ総額は5,000万ドルだ。わかりやすい"ハリウッド俳優"になることを拒み、風変わりな役を好んで演じるデップは独特の地位を確立している。昨年は『アリス・イン・ワンダーランド』『ツーリスト』など大作に出演。『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』は全世界で37億ドルという大ヒットとなっている。

1位は断トツの7,700万ドルを稼いだレオナルド・ディカプリオ。『シャッターアイランド』や『インセプション』などのヒット作に恵まれ、昨年の同ランキングでは5位だったが一気に順位を上げた。ディカプリオもデップ同様、独自の道を歩む俳優だ。『タイタニック』(1997)で一躍世界的スターとなったディカプリオは、無数に舞い込むロマンティック・コメディやアクション作品のオファーを片っ端から受けることも出来た。しかし、彼は役の選定に非常に慎重だった。2000年、吟味に吟味を重ね、ダニー・ボイル監督の『ザ・ビーチ』に出演。2年後には『ギャング・オブ・ニューヨーク』でマーティン・スコセッシと初のタッグを組み、同年スティーヴン・スピルバーグの『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で主演を務めた。

ディカプリオの出演作にはいわゆる「超大作」といわれるものは少ないが、実力派の監督たちと共に良作を作り上げていくというスタイルで、着実にキャリアを磨いている。

レオナルド・ディカプリオ

ジョニー・デップ