――男性客が多い中で披露した新ネタですが、お客さんの反応はいかがでしたか?

伊達「前回のライブよりも反応は良かった気がします。とはいえ、ツアーが始まってからネタをいじる度合は例年以上でしたけど。いじるどころか、一度披露したのにその後一切やらなかったネタもあります。なるべく減らそう、短くしようという気持ちでしたね~。各会場とも、ものすごく長時間のライブになっちゃっていたんです」 富澤「『クレーム処理』『村に住む男』というネタは、伊達のアドリブでできてるんですよ。この2本がライブを長びかせた原因です」

伊達「お客さんじゃなくて、富澤を笑わせることが目的の2本です。オチのセリフだけ決まっていますが、台本はありません。だから調子に乗るとどんどん長くなってしまう(笑)」

富澤「僕じゃなくて、お客さんを笑わせてほしいんですけどね」

伊達「札幌なんて2時間45分もやりましたから。そのうち、この2本だけで40分ぐらいかかってました。ただ、もしかしたらそれがサンドウィッチマンらしいライブなのかもしれません。通常、ライブの尺としては1時間40分ぐらいがちょうどいいらしいんですけど、それだと僕らが物足りないんです」

富澤「まぁ、確かに物足りないけど、長過ぎると途中で疲れるのも事実です」

――ネタに対する愛が"ライブ長時間化"の原因なんですね。おなじみとなっている"哀川チョウ"ネタも健在でしたが、これも思い入れの強い作品ですか?

伊達「哀川翔さんのものまねでコントをやらせていただくこのシリーズは、2007年のライブから入れています。今回のDVDには、翔さんとの対談を映像特典として収録しているんですよ。何度もお会いしたことはあったんですけど、ネタについてごあいさつさせていただいたのは初めてです。一緒にネタを見て、その感想をうかがうというのは緊張しました。『面白いね』と言っていただけたのは素直にうれしかったです。ただ、本当は『似ている!』って言ってほしかったんですけど…」

――哀川さんの場合、ほかの芸人さんたちがものまねした場合でも「似ている!」とはおっしゃらない印象がありますが。

伊達「そう! そうなんですよね~。翔さんのものまねをする方は、みんな高い声を出してデフォルメするじゃないですか。ちょっとバカにしているというか…。だからご本人も『似てる!』とは言ってくれない…。いや、バカにしてないですよ! 昔から翔さんのファンで、好きだからこそやらせていただいているわけで。とりあえず、この特典映像を見れば分かりますが、"哀川鳥(ちょう)"についてはご本人からお墨付きをいただきました。今後は"哀川翔 監修"とうたわせていただきます!」……続きを読む