2007年の「M-1グランプリ」で、同大会史上唯一の"敗者復活"から優勝を飾ったサンドウィッチマンは、今やお笑い界に欠くことのできない存在となった。2009年には「キングオブコント」で準優勝を果たすなど、漫才、コント共にネタの精度はピカイチ。そんな彼らのネタを満喫できるのが、ここ数年恒例となっているライブの全国ツアーだ。昨年末からことし1月にかけて行われた『サンドウィッチマン ライブ2010~新宿与太郎音頭~』は、東京、大阪ほか全国6カ所で開催。東京公演の模様を収録したDVDが発売された(3,990円 販売元:エイベックス)。

今回は、サンドウィッチマンの伊達みきおと富澤たけしが、オール新作ネタを引っ提げて行われたこのライブの感想と、今後のツアーにかける思いを語ってくれた。

サンドウィッチマン
伊達みきお(左)●1974年9月5日生まれ。宮城県出身。A型。富澤たけし●1974年4月30日生まれ。宮城県出身。AB型 拡大画像を見る

――恒例になった全国ツアーですが、今回はどんなツアーになりましたか?

伊達「いいライブができましたよ。著名人の方がたくさん見に来てくださった東京公演はもちろん、大阪や仙台、札幌も楽しかったですね」

富澤「僕は和歌山が印象に残っています。ライブというよりも、井出商店のラーメンの味が一番の思い出です」

――ここ数年、『エンタの神様』をはじめとするネタ番組が減少傾向にありますが、そんな中でライブの持つ意味も変わってきたのではないでしょうか?

伊達「僕らの良いところを見せられる番組が減ってきちゃったんですよ。そういう意味で、ライブに対する意気込みはとても強かったかもしれません。今までの全国ツアーでは、事前にエンタで披露したネタを持って行くこともありましたけど、今回はオール新ネタでしたから」

富澤「ライブのためにすべてのネタを一気に作るのは大変でした。完成するまでに3カ月ぐらいかかったかな。あと、今回のライブでは、僕らを見に来てくれる"お客さんの層"が独特だということをあらためて感じました。エンタのお客さんは圧倒的に女性が多いんですけど、単独ライブのお客さんは男が多いし、年齢層も高い…」

伊達「普通、お笑い芸人のライブって若い女性が多いでしょ。9対1ぐらいの割合で女性だったりすることもありますから。でも、うちの場合は6対4で男性のほうが多いんです。まぁ、男性のお客さんが多いということは本当にありがたいんですけどね」……続きを読む