ピン芸人日本一決定戦『R-1ぐらんぷり2011』(関西テレビ・フジテレビ系)決勝戦が11日、東京・台場のフジテレビで行われ、佐久間一行(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属)が優勝し、賞金 500万円を獲得した。

『R-1ぐらんぷり2011』で優勝した佐久間一行 拡大画像を見る

佐久間は「決勝に進出したのも初めてだったので、まだ信じられません!」と喜びを語り、500万円の使い道について「飼っているザリガニの水槽をグレードアップするのに使いたいです。お世話になった人たちへのお返しもしたい」と笑顔を見せた。

初戦では"歌ネタ"、準決勝は"紙芝居"、決勝は"一人コント"と芸の幅を見せた佐久間に審査員の桂三枝は「パターンをすべて変えてきた」と絶賛。中でも初戦で披露したキャラクター"井戸のお化け"は大きな笑いを誘った。

東京NSC2期生で芸歴15年目。前回優勝のあべこうじとは同期だが「ピン芸歴は僕のほうが長いんです。あべさんが優勝して、正直くやしさはありました」と思いを明かし、「諦めずにやってきてよかった」とと胸をなでおろした。さらに「くやしい思いをしている人たちがいっぱいいるので、『ずっとやっていれば何かあるよ』と言いたいですね」と後輩たちに向けてメッセージも送った。

優勝した佐久間には賞金とトロフィーのほか、冠番組への出演権が与えられ、「大変なのはわかるんですけど、コント番組をやりたいです!」と意気込み、今後については「今もライブは月に1回やってるんで、このままブレずにやっていけたら」と話していた。

今年で9回目を迎えた『R-1ぐらんぷり2011』には、過去最多の3,572人がエントリー。この日は、キャプテン渡辺、COWCOW山田與志、AMEMIYA、バッファロー吾郎 木村、ナオユキ、スリムクラブ真栄田、佐久間一行、ヒューマン中村の8人が、今年から導入されたトーナメント形式で戦いを繰り広げた。佐久間は、ヒューマン中村、スリムクラブ真栄田を破って最終決勝戦に進出。同じく歌ネタで勝ち上がったAMEMIYAを6対1で大差で破った。