格付投資情報センター(R&I)は19日、ジョイント・リート投資法人の発行体格付(BBB+)について、レーティング・モニターを継続する(格上げ方向)と発表した。

ジョイント・リート投資法人については、2009年5月にスポンサーが経営破綻した結果、同投資法人の資金調達などに影響を及ぼす可能性が出てきたことから、格下げ方向のレーティング・モニターに指定していた。

だが、積水ハウスが19日、不動産ファンド運用会社のスプリング・インベストメントと共同でジョイント・リート投資法人の資産運用会社ジョイント・キャピタル・パートナーズの全株式を取得するとともに、同投資法人の第三者割当増資を引き受けると発表

格付投資情報センターでは、「住宅不動産事業などで豊富な経験と実績があり、かつ信用力の高いスポンサーを確保できたことで、ジョイント・リート投資法人の資金調達環境が好転する可能性が高くなった」として、格上げ方向のレーティング・モニターとした。

同センターでは、「今後の資産運用方針、財務方針、成長戦略、新スポンサーのREITへのコミット度合いなどを検討し、ポートフォリオの現況も精査した上で新たな格付を公表する」としている。