ドバイ政府観光・商務局日本事務所は10日、ドバイ首長国のラシディヤ - ジュベルアリ間52.1kmで完全自動無人運転の鉄道システム「ドバイ・メトロ」が9日に開通したと発表した。自動無人運転の鉄道システムとして世界最長の路線となるとのこと。現在は10駅が開業しており、各駅は空港やショッピングモールなど主要観光スポットと近接しているという。「ドバイが電車を使って歩きやすい街として認識されると期待している」(ドバイ政府観光商務局)。

「ドバイ・メトロ レッドライン」

列車は平均時速43kmで運行する。片道の所要時間は約64分。将来は全29駅となる計画。運行時間は06:00~23:00、金曜日のみ14:00~翌02:00となる。運行間隔は10分。なお、ラマダン期の運行時間は06:00~24:00。金曜日のみ14:00~24:00となる予定。運賃はゾーン制を採用しており、2.50~6.50ディルハム(約70~180円)という。また、一日乗り放題チケットは14ディルハムとのこと。

車両は3グレード構成で、VIP車は革シートでゴージャスな内装、普通車は水と空をテーマにしたブルーとグリーンの内装、女性&子供優先車はベビーカーなどの持込用にスペースがとられている。また、全車両に予約制の車椅子利用者、高齢者、病人や妊婦用の優先席が設置されているとのこと。

ドバイのメトロ・プロジェクトは日系企業4社とトルコ企業による合弁会社「ドバイ・レール・リンク」が担当した。メトロ・プロジェクトは今後、全長23kmのグリーンラインを2010年9月3日に運行開始する予定。