お次は、島の西部にある「ハニーガーデン」ヘ。園内の展望台からは、島の西端の岬にあるタイピンゴット山、通称ウェディングケーキマウンテンが真正面に見える。この山は、標高143メートルの平たい山で、ケーキを3段に重ねたように見えることからウェディングケーキマウンテンと呼ばれ、夜になると花嫁姿の美しい女性が現れるという伝説があるという。標高は低いものの、山に道がないため人がめったに入ることがなく、伝説の通り、ほんとうにお化けの花嫁が現れてもおかしくないような、原生林が茂っている。「ハニーガーデン」は、かつてウェディング用に整備され、某芸能人が結婚式を挙げた場所としても知られいるが、現在は小さな公園となっており、園内のスタンドで採れたてのトロピカルフルーツを食べられる。フレッシュなフルーツは、どれも一度食べたら忘れられないほどのおいしさだ。晴れた日には、遠くグアムまで臨めるポーニャ岬も、見逃せない。

ウェディングケーキの形をしたタイピンゴッド山

小さな私設の動物園「ロタ動物園」では、12種類の動物のほか、ロタ島固有のの果樹や薬草が園内いっぱいに植えられている。フルーツしか食べないことから「フルーツバット」と呼ばれるロタ島に生息する絶滅危惧種のコウモリは一見の価値アリ。

(右)ハニーガーデンで採れたての果物を。バナナがびっくりするほど美味!(上)ロタ島の保護動物「フルーツバッド」がたくさん

現地の人が「タオタオモナ」と呼ぶ精霊が宿るといわれる「タオタオモナの木」が生育する森の中に現われる鍾乳洞のようなトンガ洞窟も神秘的な場所だ。ジャングルのように茂る熱帯植物がカーテンのように葉を茂らせる中、水滴の滴る洞窟を歩くと、ちょっとした探検気分を味わえる。

精霊が宿るといわれる「タオタオモナの木」

(上)トンガ人が漂着してここに住みついたといわれるトンガ洞窟(右)大きなヤシガニ。ココナッツミルクで煮込むと、とてもおいしいのだとか

ポーニャ岬から見る大パノラマ