【遺跡】3500年前の謎の遺跡も

ロタ島の住民はチャモロ人とよばれる人たちで、今から3500~4000年前にマレーシアやインドネシアから移り住んだといわれている。今から約3500年前、チャモロ人が石を切り出して「ラッテ・ストーン」という石をこけしのように積み上げた石柱を立てていた。この「ラッテ・ストーン」は、グアムやテニアンなどにも存在しており、高床式建物の土台であるという説や何か宗教的なものであるという説などさまざまな説がある。だが、誰が何のためにこの石柱を建てたのかはわかっておらず、現代の研究をもっても解明されていない謎の遺跡とされている。ロタ島のラッテ・ストーンの石切り場遺跡公園では、石柱を建てる前の状態の石が残されているが、巨大な石を目にすると、一体どうやってこんな石を2つ重ねて立てのか想像もつかず、古代へのロマンがかきたてられる。

ラッテ・ストーン遺跡。古代チャモロ人は、この石を切り出して、縦に積んでいた

島のあちこちで見かけるラッテ・ストーンのレプリカ

山奥にあるラッテ・ストーン遺跡群。3500年前の石柱がそのまま残されている

古代人の家の土台とも宗教的なものとも言われるラッテ・ストーン

車の標識にもラッテ・ストーンが

日本統治時代の砂糖工場跡。砂糖をひく機関車と廃墟の工場