京王百貨店新宿店は8日~20日まで、「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」を開催する。"デパートの駅弁大会"の先駆けとなった同大会は今回で44回目。名物駅弁の対決企画をはじめ、全国の有名駅弁が200種類以上、駅弁以外の美味、珍味も多数登場するという。

前回の「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」の様子

対決企画のひとつ目は「いかvsたこ対決」。いか駅弁の代表は山陰本線鳥取駅の「いかすみ弁当黒めし(1,100円)」。いか墨と醤油で炊きあげたご飯の上に、柔らかく煮付けた小いかといか団子、いかげそを載せたという。たこ駅弁の代表は予讃線高松駅の「たこ飯(950円)」。真たこを入れて醤油ベースで炊きあげたご飯の上にイイダコを載せたという。どちらも会場内の実演販売で、それぞれ1200食が毎日用意される。定番の森駅の「いかめし(500円)」や西明石駅の「ひっぱりだこ飯(980円)も実演販売するとのこと。

(左)鳥取駅の「いかすみ弁当黒めし(1,100円)」 (右)高松駅の「たこ飯(950円)」

対決企画のふたつ目は「人気の伊豆駅弁対決」。伊豆急下田駅からは「とろ金目の塩焼き弁当(1,200円)」。特製しょう油飯の上に焼き海苔を敷き詰め、その上に脂ののった金目鯛の塩焼きを載せた。伊豆箱根鉄道修善寺駅からは「あじ寿司(1,000円)」。酢飯の上に軽く酢でしめたあじを載せた。どちらも実演販売で毎日700食が用意されるという。

伊豆急下田駅「とろ金目の塩焼き弁当(1,200円)」

修善寺駅「あじ寿司(1,000円)」

「頑張れ! ローカル線」特集は秋田県と青森県を結ぶ五能線を特集する。駅弁大会からは奥羽本線秋田駅の「鶏わっぱ(1,000円)」。比内地鶏と舞茸、ハタハタうま煮、しじみ佃煮など五能線沿線の味を詰め込んだ。うまいもの大会からはあきたこまち、白神古代米、いぶりがっこ、白神パン工房BOSTONのパンなどを販売する。

「復刻駅弁」は常磐線我孫子駅の「幕の内弁当(780円)」。同弁当を作っていた「弥生軒」は放浪の天才画家として知られた山下清氏が働いていた縁で、掛紙には山下清画伯の絵を使っているという。「ご当地グルメ駅弁」は名古屋駅の「抹茶ひつまぶし日本一弁当(1,200円)」。三河一色産のうなぎ蒲焼きに、西尾の抹茶やワサビ、山椒などの薬味と、守口大根、肝焼きを添えた。そのまま、薬味付き、茶漬けの3通りを駅弁でも楽しめるという。

(左)秋田駅「鶏わっぱ(1,000円)」 (右)名古屋駅「抹茶ひつまぶし日本一弁当(1,200円)」

我孫子駅「幕の内弁当(780円)」は山下清画伯の掛け紙を再現

ほかに「お酒付き駅弁特集」では中央本線小淵沢駅の「甲州ワインランチ(2,000円)」、山陰本線松江駅の「ごきげん弁当(1,500円)」、信越本線新潟駅の「酒楽弁当(1,250円)」が登場する。

会場は京王百貨店新宿店の7階大催物場。開催時間は10:00~20:00。ただし、14日と20日(最終日)は17:00まで。