世界最大級の旅行クチコミサイト「TripAdvisor」の日本法人トリップアドバイザーは11日、世界の旅行者から見たアジア人気観光地ランキング「"これから"注目のアジア観光地トップ20」を発表した。2007年9月から2008年9月までの「TripAdvisor」のユニークユーザー数、クチコミ投稿数、ページビュー数、旅の質問箱への参加数などを総合的に考慮した独自の指標を用いてランキング化したもので、同ランキングの発表はこれが初めて。

アジアの"これから"注目の観光地ランキングトップ20

順位 観光地
1位 バンドン インドネシア
2位 バタンガス フィリピン
3位 タガイタイ フィリピン
4位 ラオアグ フィリピン
5位 ジョグジャカルタ インドネシア
6位 黄山 中国
7位 シアヌークビル カンボジア
8位 ヴィエンチャン ラオス
9位 函館 日本
10位 コーヒョン 台湾
11位 スービック フィリピン
12位 クアラトレンガヌ マレーシア
13位 エル ニド フィリピン
14位 長野 日本
15位 メルシン マレーシア
16位 ダグパン フィリピン
17位 ウナワトゥナ スリランカ
18位 パトン タイ
19位 ジャカルタ インドネシア
20位 高山 日本

1位となったインドネシアのバンドンは「ジャワのパリ」と呼ばれた有名な都市で、旧植民地のたたずまいと熱帯にありながら涼しく過ごしやすい気候が評価されているようだ。グルメスポットや、アウトレット・ショッピング、ゴルフコースなどの商業施設も充実していることから、新たなリゾート地として人気を集めている。

国別ではフィリピンが6観光地と最も多くランクイン。インドネシアと日本はともに3観光地のランク入りで2位に着けた。函館は和洋折衷の街並みと世界一と称される函館山からの夜景、長野は豊かな自然と豊富な歴史観光資源、および温泉やスキー場の多さ、高山は合掌造りの建物が健在していることなどが、それぞれ世界中の旅行者から評価されていると見られる。日本の観光地としては最も高い人気を集めた函館市の函館国際観光コンベンション協会ではこの結果について、「日本での高い評価が外国の方々へも浸透している結果だと思います」とコメントしている。

トリップアドバイザーではランキングの全体の傾向について「リゾートや自然が豊富で、スポーツなどが存分に楽しめる観光地が世界の旅行者からの人気を急速に集めている」と分析しており、「外国人旅行者のリアルなクチコミ情報も参考にし、来年以降の旅行計画に役立てていただきたい」としている。