27日に公開される映画『アイアンマン』のプロモーションのため、主人公トニー・スタークを演じるロバート・ダウニーJr.が来日、3日、都内で記者会見が開催された。ロバート・ダウニーJr.の来日は、アカデミー主演男優賞にノミネートされた『チャーリー』以来、じつに15年ぶり。
軍事企業「スターク・インダストリーズ」のCEOで天才的な発明家であるトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)は、アフガニスタンで武装勢力からの攻撃を受け、拉致されてしまう。医師インセン(ショーン・トーブ)の助けもあり、パワードスーツ「アイアンマン」を開発して何とか脱出に成功したトニーだったが、敵が自社の武器を使っていた現実に大きなショックを受ける……。
これでトニーは変わっていくのだが、序盤のトニーは遊び好きのプレイボーイとして描かれている。報道陣の前に現れたロバート・ダウニーJr.は、そんな奔放なトニーのイメージそのままのキャラクターで、登場するやいなや、横に置いてあった等身大アイアンマンと握手してみたり、サングラスを持たせたりとやりたい放題。質疑応答では、報道陣から「ボス」と呼ばれてニヤリとする一幕も。
さて、『アイアンマン』は世界38カ国で初登場1位を飾り、全米3億ドルを突破する大ヒット映画となっている。その要因について、ロバート・ダウニーJr.本人は「女性にもウケたことが大きいね。男性にとっては、技術によってスーパーヒーローになるという点が魅力なんじゃないかな」と分析。「25年も俳優をやっていれば、1年くらい良い年があってもいいでしょ」とおどけて見せた。
腕に仕込まれたミサイルで戦車を撃破したり、空を飛んで戦闘機とドッグファイトを繰り広げたりといった派手なアクションシーンばかりに目が行きがちだが、秘書ペッパー(グウィネス・パルトロー)との微妙な関係など、人間模様にも注目したい本作。ペッパーとの関係はハッキリしないままだったが、すでに2作目の制作も決まっており、2人の関係がどうなるのかも気になるところ。
「2作目については、ジョン・ファヴロー監督ともすでにいろいろ話をしているよ。1作目のラストで、自分がアイアンマンだということをバラしてしまったけど、正直に言ったからといってすぐに人々に認められるわけじゃない。2作目では、スーツの中にいる人間の部分をもっと深く掘り下げて、どうやって人々に認められる存在になるかの過程を描いていきたい」(ロバート・ダウニーJr.)
『アイアンマン』は、9月27日(土)より、日劇3ほかで全国ロードショー。