関西の現役高校生が審査する漫才コンテスト『第6回MBS新世代漫才アワード』(毎日放送)の決勝大会が30日、大阪・松下IMPホールから生放送され、結成15年目のアメリカザリガニが優勝した。

1000人の高校生が審査員を務める決勝の舞台に立ったのは、2回の予選を勝ち抜いたトータルテンボス、とろサーモン、アメリカザリガニ、藤崎マーケット、スマイル、$10、鎌鼬、のろし、ストリーク、モンスターエンジン、ジャルジャル、ギャロップ(以上、2次予選得点順)の12組。過去の『新世代漫才アワード』で2次予選や決勝大会まで勝ち進んだ強豪が揃う中、唯一の大会初出場コンビだったアメリカザリガニは、2次予選をぶっちぎりの高得点で1位通過したトータルテンボスを下すなど破竹の勢いで決勝トーナメントを制覇。初参戦にして優勝を勝ち取る快挙を成し遂げた。

賞金100万円を手に、高校生審査員たちと優勝を喜ぶアメリカザリガニ(柳原哲也・平井善之)

大会後には会見が行われ、アメリカザリガニの柳原哲也と平井善之が優勝の喜びを語った。アメリカザリガニが漫才賞レースに参戦するのは、『M-1グランプリ』決勝に2001年から3年連続出場して以来のこと。「『M-1』ではがんばりましたし、その後も僕らは決してがんばってないわけではなかった。この優勝が僕らの自信に繋がって、今後の活動に反映させていけたら」と話す柳原は感無量の様子。会場を埋め尽くす審査員が現役高校生とあり、平井は「みんな若いから、僕らの漫才で笑うてくれるんやろか? と思ってた」と不安もあったことを明かしたが、蓋を開けてみれば場内は大爆笑。漫才を楽しみながらも、審査ではシビアなジャッジを下す手強い高校生たちに高い評価を受けたことが、2人の快進撃を後押ししたようだ。

柳原は「お客さんの熱気の中で、本気で声出して突っ込んで、ホンマに幸せでした。漫才をやっててよかった~」としみじみ話し、「今は1分のネタとか短いギャグが全盛で、それもがんばって作ってはいるんですけど、今日はちゃんと漫才ができて勝てたのがうれしい。すごい決勝メンバーの中で勝てたのがもっとうれしい! 死ぬときに今日のこと思い出して、『俺、あのときがんばったよな』と満足しながら死ねると思います(笑)。今日は俺、何回泣きそうになったことか……。漫才最高!」と語りに語って喜びを爆発させていた。そんな柳原に「お前、ぎょうさんしゃべるなぁ」と独特のトボけた口調でクールに突っ込んで笑わせた平井も「とにかく疲れました。明日は休みたいぐらい(笑)」と熾烈な漫才対決に全力を出し切ったようで、「ホンマによかったです。今日の優勝で今年はええ年になりました。漫才がもっと活性化するように僕らもがんばっていきたい」と勝利の感動を噛みしめていた。