神奈川県横浜市のよこはま動物園ズーラシア(以下、「ズーラシア」)では、2月11日にインドライオンの赤ちゃん(オス)が誕生した。すくすくと成長したライオンの赤ちゃんは、満を持して3月21日から(5月3日まで)毎週金・土曜日(14:00~約20分間)に一般公開をスタート。その可愛い仕草から、同園の人気者となりそうだ。

公開前のライオンの赤ちゃんの様子(3月9日撮影)

ズーラシアで一般公開しているインドライオンのヨハン(オス)、ウーマ(メス)の間に、同園で平成12年6月以来約8年ぶりとなるインドライオンのオスの赤ちゃんが2頭誕生した。残念ながら1頭は生まれた翌日に死亡してしまい、もう1頭の赤ちゃんも体温がかなり低下して鳴き声も小さく飼育員を心配させたが、人工哺育など慎重に飼育を重ねた結果、すくすくと成長して一般公開まで辿りついた。2月12日には1189.4gだった体重も、現在では4300gに増加。「人間用の保育器の中でネコ用のミルクを飲みながら、すくすくと育ちました。ミルクの時間も1日5回から4回になり、歯も生えてきてそろそろお肉を食べる練習を始めます」(同園広報担当)と、"百獣の王"への階段を着実に上っている様子だ。

誕生して3日後のライオンの赤ちゃん。まだ目が開けられない……

誕生して1週間後の様子。寝るのが赤ちゃんのお仕事!?

動物の王様であるライオンとはいえ、まだまだ幼い赤ちゃん。トラのぬいぐるみとじゃれあうなど、子供ならではの仕草を見せている。「大人のインドライオン(ヨハン、ウーマなど)とどんなところが違うかなど、来園して是非見て頂きたいと思います」(同園広報担当)というように、赤ちゃんらしい可愛い様子をこの機会にご覧になってはどうだろう。

ミルクをいっぱい飲んで、体重も誕生時より3.5倍に!

"ライオン"とはいえ、まだまだ赤ちゃん。まるでネコのようです……

またズーラシアでは、3月31日まで園内のアマゾンセンターで愛称の投票を実施する。来園者から1.スーラジ(ヒンディー語で「太陽」という意味)、2.ドースト(ヒンディー語で「友だち」という意味)、3.ラージャ(ヒンディー語で「王様」という意味)の3つから愛称を投票してもらい、最も多かった愛称に名前を決めるというもの。投票はホームページ上でも行える。なお、来園して投票した人の中から抽選で3名に、ライオンのぬいぐるみがプレゼントされる。

抽選でプレゼントされるライオンのぬいぐるみ