今回の「ダーウィン展」では、日本だけのオリジナル展示もいくつか用意されている。第2会場のシーラカンスもそのひとつ。「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスだが、この表現は『種の起源』でダーウィンがはじめて使ったという。

現在展示されているのは、タンザニア水産学研究所から東工大・岡田典弘教授に贈られた全長120cm、体重45kgのホルマリン漬けにされた標本。まるで生きているかのような迫力だ。5月からは、全長166cm、捕獲時の体重105kgだったタンザニア最大級のシーラカンスの標本と入れ替わることになっている。

「生きた化石」シーラカンスの液浸標本、まるで生きているようだ

化石などは、実際にさわって体感できるものも多い

難解な「進化論」の世界だが、この展覧会はぐるりと一周するだけで、大人も子どもも楽しみながら理解できる。また、子どもが楽しめるしかけもいっぱいだ。ゾウガメやベルツノガエルといった生きた本物に会えるだけではなく、触れることができる標本やテレビゲーム風なクイズも用意されている。

「映像のシャワー」と言われるほど、会場内では随所で映像が使われている

標本や化石を使って、難しい内容も一目でわかるよう解説されている

展覧会名 ダーウィン展
会期 2008年3月18日(火)~6月22日(日)
会場 国立科学博物館(東京・上野公園)
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで・金曜日のみ~20:00)
主催 国立科学博物館、読売新聞社、NHK
企画 アメリカ自然史博物館
後援 文部科学省、ブリティッシュ・カウンシル
入場料(当日) 一般・大学生=1,400円(1,200円) 小・中・高生=600円(500円)

※()内は前売りおよび20名以上の団体料金