週刊少年ジャンプの巻末で連載中の大人気ギャグマンガ『ピューと吹く!ジャガー』が実写映画化されることになり、完成披露試写会が26日、都内にて行われた。主演の要潤を筆頭に、おぎやはぎの小木博明、高橋真唯、大村学、といった主要キャストと本作の監督であるマッコイ斉藤が、舞台挨拶に登場した。

『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』のキャストたち。左から大村学、高橋真唯、要潤、小木博明、マッコイ斉藤監督

『ピューと吹く!ジャガー』は、2000年より連載中のうすた京介によるギャグマンガ。コミックは累計700万部を超えるヒットとなっている。スター養成校・ガリプロのふえ科の講師であるジャガージュン市と、彼に気に入られ、ふえ科に入ることになるピヨ彦こと酒留清彦や、楽しい仲間達が多数登場する不条理ギャグマンガだ。『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』では、個性的なキャラクターたちはほぼ原作のまま登場し、映画オリジナルのストーリーが展開する。

ジャガー(要潤)とハマー(小木博明)とピヨ彦(大村学)。奇跡の実写化です

まずは斉藤監督が「ジャガー役をダメ元で要君にオファーして、OKをいただいたのですが、いざOKを貰うと、どうしていいかわからなかった(笑)」と挨拶。それを受けて要が「何で僕なのかわからず、最初は断ろうと思いました(笑)。でも、完成された作品を観て、自分の姿や演技に、腹を抱えて笑ってしまいました」とコメント。

ジャガーを演じた要。「たて笛を持ったのは小学生以来」とのこと

オーデションでピヨ彦役を射止めた大村は「映画出演は初めてです。マグカップを持っているぐらいの原作ファンなので、嬉しかったけど緊張しました」と初々しい挨拶。紅一点のヒロイン高菜を演じた高橋は「とにかく台本にない演出が多く、私はアドリブもあまり出来なくて戸惑いましたが、勉強になりました」と撮影現場の様子を語った。ラップ忍者ハマーを演じた小木が「監督に『小木は何も演技しなくていい』と言われました。作品を見ると、普段の僕のままで気持ち悪いのですが、演技は完璧です(笑)。僕は生まれた時からハマーだったんです」と自慢げに語れば、「小木が19歳の頃から知ってますが、本当に演技がずっと下手(笑)。でも、ハマーみたいなダメ人間は、ダメ人間の小木にしか出来ない」と斉藤監督が返し、笑いを誘った。

「ピヨ彦は大村君しかあり得なかった。彼は10年ぐらいで妻夫木聡君みたいになる」と斉藤監督に評価された大村

「現場では男子工業高校に来たフェリスのお嬢さんみたいでかわいそうでした」と斉藤監督に言われた高橋

作品での自分の演技やラップを「天才!」、「満点!」、「完璧!」と言い切った小木

『天才たけしの元気が出るテレビ』(1985~96年)など、様々なバラエティー番組の演出を手がけた斉藤監督

劇中のハマーのグダグダなラップを急遽、舞台上で30秒だけ披露した小木が「このままシリーズ化して、15作とか続いて欲しい。パリとかいろんな街で撮影したい」と語れば、「ビジュアルを見ただけでも、わかっていただけると思うんですが、この役は僕の新境地です(笑)。ぜひ笑って楽しんでください」と要がコメントして、舞台挨拶を締めた。

『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』は2008年1月12日から渋谷アミューズCQN、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー。

まさに要潤の新境地

(c)2008「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」製作委員会