「ロゴ入りグッズやオモチャよりも本物にこだわりたい」。そんなコレクター垂涎のアイテムを並べるのは東京メトロである。物販ブースでは乗務員用の列車ダイヤを販売した。さらには、フェスティバル会場のほぼ中央にある芝生ひろばの一角で、駅名標や案内表示のプレートを即売。メトロの案内プレートはどれも巨大。普段は頭上や壁にあり、大きさに気を止めなかったけれど、間近に見るとこんなに大きかったのか。鉄製の駅名標を買った少年は「大きいし、重いんですよ」と困惑している。持たせてもらったけれど、確かに重い。電車に乗って持って帰るのは大変だ。しかもちゃんと包装しないと、盗んだと思われそう……。実物中古品を購入する人は、その辺を頭に入れておいたほうがよさそうだ。しかしそんな重いプレートも、昼過ぎには完売していた。すごい……。
交通新聞社ブースには、JR/国鉄系の鉄道中古品があった。機関車のプレートや行き先表示、駅名標などを扱っており、あまりの人気で入場制限がなされていた。西日本鉄道ブースではバスの方向幕を販売。九州はバス網が発達しており、西日本鉄道はそのリーダー格。九州全域のバス会社と共同でバスの周遊券を発売したことでも知られている。「最近のバスは電光表示になり、表示幕自体がもう希少品なんですよ。今日は廃棄予定の中から状態の良いものを選んで持ってきました」(西日本鉄道)ということだ。
鉄道・運輸機構ブースでは、展示を見てクイズに答えると首都圏鉄道路線図がもらえるといったイベントを開催。全国の駅弁紹介や日本鉄道賞、鉄道写真コンテスト受賞作品の展示なども興味深かった。みんてつ館ブースには全国の地方私鉄のパンフレット類があり、乗り鉄のプランづくりに役立ちそうだった。
無料で参加できるブースも
鉄道の日フェスティバルには、お金を使わなくても楽しめるブースもある。その筆頭は「電車でGO! 」シリーズのタイトーだ。Wii版やPSP版、ケータイ版の電車でGO! 試遊台を設置していた。ただし大人気のため、「1人5分で交替してくださいね」「新幹線の長い区間は5分以上なので選ばないで」とのアナウンスが。それでも行列はなかなか短くならない。さすが。午後にはステージイベントを終えたスーパーベルズさんが来訪し、約2時間にわたってブースを盛り上げた。