すばやく送る「感じのいい」メールこそ、ビジネスパーソンの武器になる! 究極なまでに手を動かさずに、相手の心に響くメールを閃光の速さで送るワザを、「らしさラボ」の伊庭正康氏著 『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』から、一部を抜粋してご紹介します。

書き出しのポイントはシンプルで、「お世話になっております」という文面と名乗りをセットで入れるようにすることです。ここでいう名乗りとは文面の最後に入れる署名のことではなく、会社名や肩書、氏名を名乗る文面を指します。文末に署名を入れるなら名乗りは必要ないように思えますが、書き出しのあたりに名乗っていないメールは相手にかなり雑な印象を与えかねません。

ビジネスメールでは、「お世話になっております。○○株式会社 ○○部の○○でございます」と、セットで入れるのが礼儀なのです。

相手との関係性に応じて書き出しを変えることもある

書き出しの「お世話になっております」という名乗りフレーズは定番中の定番です。これらは最初に必ず入れるようにしましょう。基本的にはこれでほぼ間違いはありませんが、相手との関係性に応じて使い分けられるようになると、一目置かれるメールとなります。

たとえば、初対面や目上の人が相手なら、「お世話になっております」という名乗りに続けて、次のような文面を入れるとよいでしょう。

「突然のメールで失礼いたします。御社のHPを拝見し、はじめてメールを差し上げました」
「~様からのご紹介でメールを送らせていただきました」
「日頃から~をご利用いただき、誠にありがとうございます」

相手が役職者などの場合には、「平素は格別のお引き立てをいただき、ありがとうございます」**といったように、もう少し堅めの文面でもよいでしょう。こうした文面が書けると、軽くあしらわれにくくなります。

久しぶりの相手であれば「ご無沙汰しております」「その後、いかがおすごしでしょうか」、メールを何回も送る場合には「立て続けのご連絡で失礼いたします」といった文面を入れてください。

ちなみに社内の同僚などが相手であれば、シンプルに「お疲れ様です」のみで十分です。

なお、相手からの返信を受けての場合には、「お世話になっております」という名乗りに続けて、「ご返信ありがとうございます」といった文面を入れるのが基本ですが、メール対応が早かった場合には「早速のご返信ありがとうございます」といった文面も使うといいでしょう。

「1分で送る「感じのいい」メール」一覧はこちら

『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』(KADOKAWA)
著者:伊庭正康

すばやく送る「感じのいい」メールこそビジネスの最大の「武器」となる! 毎日届くメールの返信に時間をかけたり、いいメールが書けずに「文章力がない」と落ち込んでいませんか? でもメールには、時間も文章力も必要なし。究極までに手を動かさずに、「感じがいいメール」を1分で送れる具体的な方法を紹介する、ビジネスパーソン必読の一冊。Amazonで好評発売中です。