新しいキャリア、新しい場所…。新しいことにトライするには、苦難や苦労がつきものです。ただ、その先には希望があります。

本連載は、あなたの街の0123でおなじみの「アート引越センター」の提供でお送りする、新天地で活躍する人に密着した企画「NewLife - 新しい、スタート -」。第15回目は、ダンサーの紀平萌絵さんにお話をうかがいました。

  • 第15回目は、紀平梨花さんの姉でありダンサーの紀平萌絵さん


Sisters
大好きな妹が世界を舞台に大活躍。
嬉しさの反面、常にある焦り

妹が出場する大会は毎回観ています

今年の四大陸フィギュアスケート選手権で、男女通じて史上初となる連覇を達成した紀平梨花さんの姉、紀平萌絵さん。

今では仲良し姉妹として注目を集めていますが、大好きな妹が世界を舞台に活躍すればするほど、嬉しさの反面、常に焦りがあるそうです。

来年の大学卒業を控え、萌絵さんが見据えているのは、プロダンサーになること。背景には、彼女の譲れない思いがありました


Background
スケートかクラシックバレエか。
本心に従った小4での選択

紀平姉妹がスケートに出会ったのは、萌絵さんが7歳、梨花さんが3歳のときでした。

家族でスケートリンクに行ったことがきっかけで、スイスイ滑る楽しさに萌絵さんの方が先にハマったといいます。

  • 幼少期の萌絵さん(右)と梨花さん(左)

スケート教室に所属し、毎週土日は練習日。その後、5歳になった梨花さんも通い始め、姉妹でスケートに打ち込んでいきました。

そんな中、当時小学4年生だった萌絵さんは、二者択一を迫られます

2年生の頃から妹と一緒にクラシックバレエも習っていたのですが、スケート教室の先生から「トゥシューズを履かないように」と指導され、どちらか選ばないといけなくなりました

スケートかクラシックバレエか――
萌絵さんが出した答えは後者でした。

自分の性格が、スケートには向いていないように感じていた部分があって……

例えばジャンプするとき、思い切りが必要なんですが、私はビビリでコケることを怖がっていました。その点、妹は躊躇なく踏み切れる。間近に見ていて、私はクラシックバレエをがんばろうと思いました

一見、消極的に見える選択。しかし、これは主体性をもって萌絵さんが選んだ道でした。クラシックバレエの魅力にみるみるハマっていきます。

私の身体のかたさを心配していた母親に言われるがまま始めたのですが、練習するうちに、決められた振付をベースに自分なりの表現ができるクラシックバレエの虜になっていきました。アイスリンクでコケて痛い思いをせずに済みますし(笑)

本心に正直に従い、クラシックバレエを選んだ萌絵さんと、スケートを取った梨花さん。姉妹は別々の道を歩んでいくことになりました。


Dream
プロのダンサーとして生きる!
母親の一言で進路を決断

「クラシックバレエでプロを目指す」。スケートをやめて気分一新、将来の夢を描いた萌絵さんは、中学卒業までひたすらバレエに打ち込みました。

ところが、高校受験を機に糸が切れたかのように疲れ果ててしまったと振り返ります。

プロを養成する教室で厳しいレッスンを受けていたのですが、本当にプロになれるのか不安が募り、精神的にしんどくなっていきました

受験勉強もしないといけなかったので、とりあえず高校に進学するまでの半年間はバレエをお休みすることにしたんです

この充電期間が、新たな出会いの呼び水となりました。

高校に入学し、元いたところではなく、小学生時代に初めてバレエに触れた教室に復帰。恩師とも再会し、徐々に踊る喜びを取り戻していきました

そしてちょうど同じ頃、見学に訪れたダンス部に感銘を受けます。すぐに入部を決め、より自由なダンスの表現性にハマっていきました。

  • ダンスを始めた頃の萌絵さん(1番左)

「ダンスをとことん突き詰めたい!」。そう考え、母親に相談し勧められたのが、今も在籍する「エイベックス・アーティストアカデミー」でした。

高校2年生のときにエイベックス・アーティストアカデミーの門を叩き、ダンスをやめたいと思ったことは今まで一度もありません

現在、大学3年生。周囲は就職活動の最中にいますが、萌絵さんは「私はプロのダンサーとして生きていきたい」と宣言します。

両親をはじめ、友人や先輩など、たくさんの人に大学卒業後の進路について相談しました。

「一度、就職しておいた方がいいんじゃない?」との声が多かったですが、「私なら就職せずにダンスをがんばる」という母親の意見に背中を押してもらって迷いを断ち切ることができました

子どもを尊重する両親のもとで伸び伸びと育った萌絵さんの表情からは、持ち前の明るさに加えて自分を信じる強さも伝わってきました。


Future
ハマった気持ちを大切に。
いつの日か、唯一無二のダンサーになるために

学業の傍ら飲食店でもアルバイトをしつつ、レッスンに励みながら数々のイベントに自主的に参加するなどして、プロのダンサーになる道を模索していると話す萌絵さん。

「生計を立てる方法が固定化されていないダンスの可能性は無限大」。その難しさに直面しながらも、未来に向かってワクワクしている様子が印象的でした

そして、ダンスを追求することで観客を魅了するダンサーになりたいと熱く語ってくれました。

ステージを観ていると「この人、すごいな」と目を奪われる瞬間があって、私もそんなダンサーになりたいと思っています。

技術力や表現力といったスキルの面を高めていくのはもちろん、ダンスにはその日の気分や心の状態が反映されるので、人間力も磨いていきたいです

自宅の鏡の前で練習していると、梨花さんが突然入ってきて姉妹の競演が始まることも。

妹から吸収できる部分も多く、萌絵さんにとって良い刺激になっているそうです。性格もファッションセンスも真逆だという姉妹ですが、表現者として互いに切磋琢磨し合えるのは理想の関係といえるでしょう。

小学生のときにスケートをやめておいてよかったです。妹には絶対に勝てない自信がありますから(笑)。

妹と比べられると焦りを感じますが、それは自分で解決すべき問題です。もっとがんばるしかありません

萌絵さんが取り組んでいるジャズダンスは、クラシックバレエを基礎にしたジャンル。

疲労感を表に出すことなく、凛とした顔つきで優雅に踊るのが特徴ですが、時間を忘れるくらいバレエに没頭した過去の経験が財産となり、今を支えています。

スケートからクラシックバレエを経て、ダンスへ。その時々でハマった気持ちを大切にしながら全力を尽くしてきたからこそ、すべてがつながっている。無駄なものなんて一切ないのです

新しいことに挑戦する際、反対されることは少なくないと思います。

けれど、それはその考え方が一般的ではないから。そこには他人と違うプラスアルファの価値があるはずです。

たとえ失敗しても経験として残る。損をすることはありません

「プロのダンサーになるために行動量を増やしたい。そのためにはメンタルを鍛えないと」。萌絵さんは、自身を客観的に分析します。

あと少しの勇気を得て花開くとき、「紀平梨花の姉」という存在から脱却し、いつの日か唯一無二のダンサー「紀平萌絵」として脚光を浴びることでしょう。

  • インタビューの様子をYoutubeでも公開中

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アート引越センターは、一件一件のお引越に思いをこめて、心のこもったサービスで新生活のスタートをサポート。お客さまの「あったらいいな」の気持ちを大切に、お客さまの視点に立ったサービスを提供していきます。



動画撮影協力

HEP FIVE and BOSTON CLUB HEP FIVE店
普段から良くHEP FIVEによく訪れるという萌絵さん。今回は、BOSTON CLUB HEP FIVE店でショッピングを楽しんでもらいました。

J'adore 梅田店
こちらの店舗は萌絵さんがよくディナーで利用するそうです。お気に入りはカルボナーラと紅茶なんだとか。

Photo:photographer_eringi

[PR]提供:アート引越センター(アートコーポレーション)